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朝井まかて(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2016/05/18
JAN 9784575239607

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商品レビュー

3.9

41件のお客様レビュー

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2024/12/11

恋歌の時代のまた別の物語。 大奥の仕組みや着物の色柄の小話など読んでいてずっと楽しかった。それぞれの愛称や話し方も身分によって随分異なるのもよくて、テンポも楽しくOLの世間話のような会話でスッと読めた。 この時代を生きた人、維新の頃に生きた人はすごい。2つの全く異なる世界をどう生...

恋歌の時代のまた別の物語。 大奥の仕組みや着物の色柄の小話など読んでいてずっと楽しかった。それぞれの愛称や話し方も身分によって随分異なるのもよくて、テンポも楽しくOLの世間話のような会話でスッと読めた。 この時代を生きた人、維新の頃に生きた人はすごい。2つの全く異なる世界をどう生きたのかとても興味深い。

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2024/08/14

半年前からお世話になっているパート先の人間関係に苦しむ私にとって、素晴らしい指南書になりました。女ばかりの職場って、独特なんですよ、ホント。キャリア20数年で仕事ができるか知らんがとにかく偉そうな人に、不機嫌ハラスメント受け続けていて、私は今、辞めたくて仕方ない。でも、その人の心...

半年前からお世話になっているパート先の人間関係に苦しむ私にとって、素晴らしい指南書になりました。女ばかりの職場って、独特なんですよ、ホント。キャリア20数年で仕事ができるか知らんがとにかく偉そうな人に、不機嫌ハラスメント受け続けていて、私は今、辞めたくて仕方ない。でも、その人の心理も少し分かる気がしてきました。呉服之間の“りつ”を見習って、オンナの中で必要な賢さを磨かなければ。

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2020/06/02

”大奥”と聞けば、「お鈴廊下」や将軍の寵を競り合う女たちの正室と側室をめぐる抗争劇のような陰湿なイメージがあった。男性の目により描かれた多くのメディアの影響からだろうが、固定観念に縛られていた自分が恥かしい。今までの大奥物語を払拭する作品を送りだしてくれた作者に感謝したい。 当時...

”大奥”と聞けば、「お鈴廊下」や将軍の寵を競り合う女たちの正室と側室をめぐる抗争劇のような陰湿なイメージがあった。男性の目により描かれた多くのメディアの影響からだろうが、固定観念に縛られていた自分が恥かしい。今までの大奥物語を払拭する作品を送りだしてくれた作者に感謝したい。 当時大奥では1000人の女たちが働き、大奥女中は江戸時代の女性たちのあこがれの職業だったという。武家はもとより大店の町人まで、娘たちを大奥に送り込み、娘の出世や引いた後の良縁を望んだともあった。 物語には江戸城明渡しの日に居残った5人の女たちが登場する。「残り者」とは、官軍の襲来を恐れ大奥女中たちが我先にと脱出する中、大奥にとどまった5人の女。呉服之間のりつ、御膳所のお蛸、御三之間のちか、御中臈(おちゅうろう)のふき、呉服之間のもみぢ。彼女らはそれぞれの事情で大奥に働き、お針子や賄いなどの仕事にプロ意識を持っていた! 自立していたのだ! 技能集団でもあった大奥は、給金を支払い組織化されていたと今更ながら知り驚く。 彼女らが居残った理由を読んでいる間に、江戸幕末の明渡しの時代背景や大奥の様子などが分り面白い。 生活に貧窮しているりつの母が、大奥で働く伯母を「姉上もお寂しい事。誰にも嫁することなく子の一人もお産みにならずに」と、評しているのにも、今も昔も変わらない複雑な女の心境に納得できた。 りつには緊張すると頬が強張り、見方によっては笑っているようにみえる癖があった。この癖が与えられたことで、りつは一大事にも冷静沈着に判断できると信頼を勝ち得たのだろうなぁ~。 久しぶりに息子にも似た癖があったのを思い出した。部活の先輩や上司に注意された時「お前、反省しているか!」と、彼らの感情を逆なでして困ると愚痴っていた。 今あの癖はどうなったのだろうか?

Posted by ブクログ