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東京侵域:クローズドエデン(03) 人類の敵VS人類の敵 角川スニーカー文庫
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東京侵域:クローズドエデン(03) 人類の敵VS人類の敵 角川スニーカー文庫

岩井恭平(著者), しらび

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東京侵域:クローズドエデン(03) 人類の敵VS人類の敵 角川スニーカー文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784041042984

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2019/05/28

異界と化した東京へ進入する非合法のレイダーである少年少女の物語。超高難度ダンジョン探索型ボーイミーツガールの今作は敵である救務庁への潜入というケタ外れに難易度の高いミッションが主となっている。相変わらず危機的状況を描くのが非常に上手い。今作のピンチの骨子はひた隠しにしていた身元の...

異界と化した東京へ進入する非合法のレイダーである少年少女の物語。超高難度ダンジョン探索型ボーイミーツガールの今作は敵である救務庁への潜入というケタ外れに難易度の高いミッションが主となっている。相変わらず危機的状況を描くのが非常に上手い。今作のピンチの骨子はひた隠しにしていた身元の発覚と、別行動による孤立無援で、文字通り絶望的である。また舞台がクリティカル・エリアではない現実世界だからこその行動制限や能力の限界などもあり、かろうじてしがみついていた日常が崩れる恐怖があった。非日常の恐怖を描いた前作とは対になっているのが良い。サブタイの人類の敵vs人類の敵というのもかなり示唆的で、さらわれた人を助けるはずの少年たちが、国家や一般市民からも犯罪者扱いされ、文字通りの人類の敵になるというのは皮肉である。全世界を敵に回すというのは決してレトリックではない。そんな混乱の中離れ離れになる少年少女。新たに救務庁へと就任した少女と、想い人の妹へ秘密を明かし、小屋へと隠遁した少年。そんな二人がまた相まみえるのはクリティカル・エリアという地獄なのだろう。パートナーが敵対的立場に回るというのは王道ではあるが、そこに行くまでの展開が非常に理にかなっているのが良かった。現実での立場を活かしてのプロパガンダというのは面白い。またささやかではあるが、少女の協力者という伏線を活かしたタイミングが非常に素晴らしかった。ここまで物語で読ませるラノベはなかなか無い。この展開で続刊が出ないかもしれないというのはもったいなさすぎる……。

Posted by ブクログ

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