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痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 太田出版 |
発売年月日 | 2016/03/31 |
JAN | 9784778315139 |
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痴女の誕生
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「美少女・熟女・素人・痴女・男の娘」をどのようにジャンルとして確立したのか、まとめられた歴史の教科書みたいな本。マニアックな分野をどう売れ線に持ってくかは普通にマーケティングだし、ギャルの話でもあったようにいかに求められているニーズに近づけるか、といった視点は商業作品なんだなあと。他ジャンルは幻想に近いが、痴女だけ現実を侵食していったのは面白いなと。
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AVにおける「美少女」「熟女・人妻」「素人」「痴女」「ニューハーフ・女の娘」という五つのジャンルをとりあげ、それぞれのジャンルにおける流行の変遷をたどっている本です。 著者は「はじめに」で、「アダルトメディアでえがかれた女性像の移り変わりは、男性の欲望の変遷そのものである」と述...
AVにおける「美少女」「熟女・人妻」「素人」「痴女」「ニューハーフ・女の娘」という五つのジャンルをとりあげ、それぞれのジャンルにおける流行の変遷をたどっている本です。 著者は「はじめに」で、「アダルトメディアでえがかれた女性像の移り変わりは、男性の欲望の変遷そのものである」と述べ、その変化を明らかにすることで男性の欲望のありようを明らかにすることを本書のねらいとしています。なお著者は、AVをはじめとするアダルト・メディアを題材にライターとして活動をしており、本書の叙述も基本的にはジャーナリスティックなものとなっています。そのため、「男性の欲望」そのものについて社会学的な考察が展開されているわけではありません。もちろん、業界の内側を知る著者だからこそ書くことのできた内容は興味深いのですが、二村ヒトシなどのクリエイターによって領導された性意識の開拓に好意的で、「S1的」と形容されているような緊張感をうしなったAVのありかたに対しては、著者はあまり関心がないようです。 このジャンルにかんする事実をていねいに追っているので、そうした関心のある読者にはおもしろく読めるのではないかと思います。
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筆者はこう書いている。 「男性の妄想の産物と思われがちな「痴女」像を作り出したのは、女性たちだったからだ。そして、それを男性たちは受け入れたのだ。」つまり、「痴女」は男と女の共同幻想の産物である。 筆者が後書きで書いているように、「アダルトメディアで描かれてきた女性像は、男たちの見果てぬ夢の象徴である」とするなら、女性が作り出した「痴女」は、これからも夢の象徴で存在するのだろうか?
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