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天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔 中公新書2369
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天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔 中公新書2369

岡田温司(著者)

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天使とは何か キューピッド、キリスト、悪魔 中公新書2369

定価 ¥858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2016/03/01
JAN 9784121023698

天使とは何か

¥220

商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2025/11/19
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" さらに、「天使は、あたかも全身これ心臓であり、/頭脳であり、眼であり、耳であり、知性であり、感覚である/かの如くに生きており、自由自在、その思うとおりの体軀を/自ら具え、また好むがままに、密であれ疎であれ、いかなる色であれ、いかなる形、大きさあであれ、具えることができるのだ」(VI:349-353)" p..157 ミルトン『失楽園』からの引用 "近未来や近過去のことは人間の占い師の水晶球のなかにも映るかもしれないが、蒼穹の過去の時間の記憶をまざまざとよみがえらせることができるのは、ただ天使の水晶球だけなのだ。" p.185 ギュスターヴ・モロー『パルカと死の天使』の図像を見るに、縁遠いと感じていたキリスト教の宗教美術は形を変えて意外にも身近にあったのだと感じた。本書には時代による天使のイメージの受容の変化も取り扱っているから、AD&D系ファインアートやきたのじゅんこにそれを見出したと告白しても怒られはしまい。『パルカと死の天使』から想起されるのはもちろんデスナイトだ。 トールキン教授が創造した世界には元ネタがあるのだろうかと、探しもせずに長く問うてきた。カレワラという意見を見かけて読んでみたけれども、登場するパワフルな爺にイスタリを見たくらいで、神話世界的に似た雰囲気は感じなかった。これまで漠然とそうではないかと感じていたが、本書を読んで、キリスト教の神学が大きな幹と考えて間違いなさそうだと思えた。 二本の木は生命の樹と知恵の樹であろう。創生の音楽は、古代ギリシャで論じられた音楽論であろう。本書に曰く"古代ギリシアのピュタゴラスやプラトン以来、音楽とは、まず何よりも宇宙の数学的な構造にかかわるものであり、天体がその回転とともに奏でているものであった。「調和(ハルモニア)」はここから生まれてくる。" (p.87)。 モルゴスは直球で堕天使であろう。 TRPGをやらなくなって久しくコレ系から離れていたが、故郷に帰ってきた感がある。インスピレーションを刺激される。よい読書だった。 ところで、本書に「サルクス」なる語が紹介されている(p.50)。 Wikipediaに曰く―― ”聖書におけるサルクス(肉)の独特な用法は、神学的なもので、サルクスとは、創造主である神から背き去り、いのちの源である真の神を見失って、生まれつき罪に傾く性質を帯びた人間、また、その性質を意味する。人は罪を犯したがゆえに罪人と宣告されるだけでなく、この罪に傾く性質を生まれながらにして有しているゆえに罪人とされる。” アークナイツのサルカズの語源でよさそうなカンジ?

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2025/01/08

#2025年に読んだ本 3冊目 #1月に読んだ本 3冊目 キリスト教のなかからの本 ギリシャ神話のこととか「異教」と 表現されてた そして美術史的な本だった

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2023/05/05

借りたもの。 西洋の美術や文学に現れる「天使」とは一体何なのか? この本は、巷によくあるオカルト一辺倒なものではなく、美術からその図像を解釈するだけのものではない。 「天使」というイメージの中にある奥深さを紐解いていく一冊。 そもそも聖書の正典だけでなく、外典にも表れる天使。彼...

借りたもの。 西洋の美術や文学に現れる「天使」とは一体何なのか? この本は、巷によくあるオカルト一辺倒なものではなく、美術からその図像を解釈するだけのものではない。 「天使」というイメージの中にある奥深さを紐解いていく一冊。 そもそも聖書の正典だけでなく、外典にも表れる天使。彼らはキリスト教と異教、正統と異端の境界を揺るがす存在だった。 神学者たちが真面目に?天使について論じていた内容に触れ、古代自然哲学の一環(要素)として現れたり、占星術のつながり(確かにイエスの出生を予言したのも占星術に基づいていた)もあったし、異教の神々の性質を引き継いでいたり。 古代から人々の信仰の対象にもなっていた。それは宗教の枠を離れ今日でも映画やアニメで人々を魅了する。 今のキリスト教では「神の子」とするイエスを、かつては「天使」と解釈する論説があったこと(異端となった)。「神の子」と人間を繋ぐ橋渡しとしての天使たち。 それは幻視という形を取り、そのイメージ、ヴィジョンが美術で表現されるようになる。 ボエティウスの「宇宙の音楽」が「天使の合唱・合奏」となり、美術表現に落とし込まれてゆく。 悪魔(堕天使)についても言及。 『創世記』では「神の子」である天使が人間と交わって「英雄たち」を生んだという。それが人間に「悪」をはびこらせたというが、それはこの際どうでもいい(古代の人の後付け、責任転嫁っぽいから。単に悪魔のルーツが天使であるという話をしたいだけだろうし)、ギリシア神話のティタン神族の神話との類似性を指摘。 ここではキリスト教とギリシア神話の境界が曖昧になっている。 また、堕天使たちの行動から人間の「自由意志」問題を垣間見る。 最後は近代以降の宗教教義や古代自然哲学の解釈を離れた天使たちを紹介。それはもはやミューズだ。

Posted by ブクログ