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歴史としての野坂参三
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 1996/03/25 |
| JAN | 9784582454215 |
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歴史としての野坂参三
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20世紀の日本を代表する共産党政治家である野坂の足跡を、大きく戦前戦時と敗戦直後とに大別、それぞれについて資料にもとづく検証を行った一冊。前半部分は、『週刊文春』の連載で主張された、野坂参三による山本懸蔵・関マツの〈告発〉書簡と野坂のKGBエージェント説について、〈粛清〉の嵐が...
20世紀の日本を代表する共産党政治家である野坂の足跡を、大きく戦前戦時と敗戦直後とに大別、それぞれについて資料にもとづく検証を行った一冊。前半部分は、『週刊文春』の連載で主張された、野坂参三による山本懸蔵・関マツの〈告発〉書簡と野坂のKGBエージェント説について、〈粛清〉の嵐が吹き荒れた1937〜1938年のモスクワ=コミンテルンの情況を仔細に検討することから、ていねいに反駁の議論を組み立てていく。 一方、後半部分では、敗戦後から占領期、朝鮮戦争期にかけて、野坂という人物を〈窓〉にしつつ、当時の日本共産党がGHQ―モスクワ―中国共産党のどのようなバランスの上で意志決定を行い、戦略を立案していたかを教えてくれる。 1993年に101才で死んだ野坂のことを、わたしは、まったくといっていいほど知らなかった。名前さえきちんと記憶していなかったのではないか。与党政治家の回想録やインタビューは数多く触れられるが、野坂のような野党のリーダーにかかわるそれは決して多くないし、あったとしても省みられることが少ない。しかし、コミンテルンとアメリカ共産党とのかかわり、中国共産党との関係、延安でのアメリカ情報当局者との接触、その人脈を生かしたGHQ占領下での活動など、キーパーソンとしての野坂が果たした役割は多岐にわたる。 20世紀のマルクス主義者は、いまのわたしたちが見ているこの世界とは異なる世界観を持ち、地政学的な認識を持ち、心象地理を持っていたはずである。1930年代から50年代にかけての、地下の赤いネットワークには、単なる裏面史にとどまらない、公然化した/地上のそれとは位相の異なるもう一つの〈世界〉/〈歴史〉が読み込めるのではないか。そこから、歴史を立体化させてみることが、あるいは可能になるのかもしれない。
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