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コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと『豆の木』
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 2016/03/15 |
JAN | 9784030167209 |
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コロボックルに出会うまで
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【サットル氏の物語】 1928年生まれの佐藤さとるさんの、自伝的目眩まし小説…。 佐藤さとるさんの作品は、小学校の図書館での存在感が強く、きちんと読んだことはもしかしたらなかったかもしれないけれど、おそらくほとんどの水戸が目にしたことがあるのかと思う。 当時はその作者についてという、メタ認知的なことは考えたこともなかった。 でもこれを読んでみたら、この自伝自体も小説化しているというか、とにかくとても面白かった。 ・・・ コロボックルが出てくるのは広範なのだけれど、 神奈川県横須賀市に生まれた佐藤さとるさんが、戦後に横浜の市役所での新卒採用されるところらへんからどんどんお話が進む。 佐藤さんの、少し控えめで、話すよりは心に留めて置くところ、自分を自戒し謙虚なところ、でもここぞというときにはっきり言って決断するところ、全体として落ち着いた、そんな人柄がうかがえる。 同時に、戦後間もない日本の貧しさ、食べる物着るものもかなり限られている状況も、リアルに伝わってくる。 佐藤さんが想像力がとても豊かなところがうかがえる。ファンタジックな童話が、彼の中から湧き出てくる。本の中で抜粋される原稿を読んで知る。(やはりこれまできちんと読んだことがなかったのでした。)はっとしたのは、初めに紹介された搭のお話。 __全部が同時にかわっていくと、なにもかわらないと同じになる。...(本文より) 普通だったら思いつかないようなストーリーが構造化され、文章化されていく過程を少し知ることができる。そう、その構成の工夫がとてもおもしろい。そして、もともと書く才もあったようだけれど、さらに書く機会が増えるたびにそのスキルが磨かれていく過程。 そして、人に誘われたり、彼の人生において重要な人に出会う力。人生の伴侶だって、そうやってお互いが自然と結びつくように現れた…。それは著者の物語りスキルでそうなっているのか分からないけれど、師匠みたいな先生や、一緒に同人誌を作る仲間など、コロボックルを生む彼の人生に欠かせない登場人物。 横浜市で一番小さい中学校の教師を経て、雑誌の編集者として働くことになる。作家として本腰を入れるそんな時期までのお話。 「作品というものは、書こうと思い続けていると、必ず生まれてきます。」 書きたいと思っているテーマがあったら、消して離さず捕まえて、作品にすること、書こうと思い続けていると必ず作品は生まれる、という師匠の言葉。仕事をしながらも思い立ったら書き続けた佐藤さとるさんの姿は、まさにこの言葉を実践し続けた姿であり、そうして童話作家となり、本当に素晴らしい作品が生まれたのか―…
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図書館本。佐藤さとるの作品を読んだ事はあったが経歴は知らなかった。知ってる名前の作家が何人も登場して驚きました。
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佐藤さとるの自叙伝。 戦後の混乱期から市役所に職を得て藤沢の中学校に移り、童話創作活動を続けた筆者。戦争の影が色濃く映し出される中で希望を持ち続けた著者だからこそ最後には美しい伴侶にも恵まれて童話の世界で花開いたのであろう。決して平坦な道ではないが淡々と進む著者の姿が描かれている...
佐藤さとるの自叙伝。 戦後の混乱期から市役所に職を得て藤沢の中学校に移り、童話創作活動を続けた筆者。戦争の影が色濃く映し出される中で希望を持ち続けた著者だからこそ最後には美しい伴侶にも恵まれて童話の世界で花開いたのであろう。決して平坦な道ではないが淡々と進む著者の姿が描かれている。
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