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〈時〉と〈鏡〉超越的覆蔵性の哲学 道元・西田・大拙・ハイデガーの思索をめぐって 関西大学東西学術研究所研究叢刊50
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 関西大学出版部 |
発売年月日 | 2015/03/01 |
JAN | 9784873546001 |
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〈時〉と〈鏡〉超越的覆蔵性の哲学
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前著『露現と覆蔵―現象学から宗教哲学へ』(2003年、関西大学出版部)とおなじく、「超越的覆蔵性」というキーワードによって、禅をはじめとする東洋の宗教思想や西田幾多郎の哲学などについて検討をおこなっている論文を収録しています。 第一篇はやや雑多な内容を含んでいますが、明治期の講...
前著『露現と覆蔵―現象学から宗教哲学へ』(2003年、関西大学出版部)とおなじく、「超越的覆蔵性」というキーワードによって、禅をはじめとする東洋の宗教思想や西田幾多郎の哲学などについて検討をおこなっている論文を収録しています。 第一篇はやや雑多な内容を含んでいますが、明治期の講壇哲学における「現象即実在論」の系譜をたどることで、西田幾多郎の哲学の意義を明らかにする論考が、とくに手堅い研究という印象を受けます。第二篇は、西田幾多郎の哲学についての論文6編が収録されており、おそらく本書の中心となるパートだと思われます。ここで著者は、格儀仏教における体用の理論が、西田哲学をつらぬく根本的な枠組みとして機能しているという主張を展開しています。また、西田と禅との関係についても考察をおこなっており、「体用相即」よりも「体用峻別」を重視し、現象への「露現」よりも超越的なものの「覆蔵」を重視する西田哲学の立場が、臨済禅の立場とかならずしも一致するものではないという主張が提出されています。 第三篇では、鈴木大拙をはじめ、禅についての哲学的考察がおこなわれています。本書の「はじめに」で著者は、大乗非仏説など近年の実証的・歴史的アプローチによる仏教研究の潮流について触れて、「それはそれで学術的価値は認められるものの、宋朝禅が、まぎれもなく生きた形でわが国に伝わってきたことの証しに目を向ける研究が、ややもすれば等閑にされてしまいかねないのではないか」という危惧を語っており、そうした問題意識にもとづいて、禅の哲学的意義にかんする議論が展開されています。
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