隣人吸血鬼 プラチナ文庫

さのふゆこ(著者), 藤村綾生

• 販売会社／発売会社: フランス書院
• 発売年月日: 2016/03/12
• JAN: 9784829626092

商品レビュー

2024/02/06

元モデルの凛太は身長のコンプレックスから隣人の黒枝に反感を持っていたがとあるきっかけで黒枝と過ごすうちに仲が良くなる。
しかしある夜黒枝のとんでもない行動を知り…。

黒枝が実は吸血鬼で、でも血液は飲みたくない。その代価としてと摂取しなくてはならないものが○○ってのがなんとも。
吸血鬼だと信じてはいないけれど黒枝を失いたくない凛太の気持ちが良かった。
晴れてラブラブな恋人同士となりノリが軽くて楽しかった。

しかし「恋人吸血鬼」では黒枝の正体が明らかになりそこから2人の危機が訪れてどうなる事かとハラハラして。
けど強い「愛」そこを乗り越えてとシリアスが少しありました。

あとがきにラブコメがなにかが大きく、とありますがまさになと(笑)

ひらがなバージョンの先生の作品も良かったです。

2016/03/20

沙野風結子ｾﾝｾのひらがな名義作品。ドロッドロのどエロが特徴的な作風のｾﾝｾが、万人向けしそうな軽い口当たりの話を書かれる時にはこのPNですね。
読みやすくてとっても濃厚エロ。やっぱり上手いなと思ってしまいました。

凜大と会社の同期で冴えない隣人の黒枝×元モデルの営業の凜大。吸血鬼ものです。
黒枝はヘタレでわんこで吸血鬼とはいえ本当に優しい性格で、いつもの沙野ｾﾝｾの攻様のような傲岸不遜タイプではなかったのがとても新鮮でした。
ダサいくせに長身で時折男の色気を感じさせる黒枝に、コンプレックスを感じながらもだんだんほだされていく凜大の気持ちが面白かったです。
凜大が見かけによらずとても男前な性格で、読んでて清々しい気持ちにww
相手の想いを受けとめるだけじゃなくて、自分から積極的に行動して黒枝を救いに行ったりして度胸も据わってるのがカッコよかったです。

エロ的には、DT攻ということで胸キュンもありながら、いつものマニアックなHの影がちらつくのが萌えどころでした。それにプラス、ラブラブいちゃこらがあるのがいつもの作風ではまず考えられないところで、楽しませてもらいました。フェチ心も満たされるファンタスティックな仕上がりです！

気になった脇役は、当て馬の那智と教育係のミハイですね～！ミハイの黒枝溺愛には、ニヤつきが止まりませんでした。ラストなんてオカンで世話好きだけじゃ説明がつかない、ドスケベ全開なミハイにもう笑うしかありませんww
ただ、中途半端なところで終わってたような…
後日談、絶対にありそうですよね…？
続きかスピンオフ、ぜひプリーズ！！