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江戸しぐさの終焉 星海社新書77

原田実(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2016/02/27
JAN 9784061385825

江戸しぐさの終焉

¥220

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2019/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“それにより私たちは、たった一人の人物の空想がマスコミを味方につけて次第に社会的影響力を強め、ついには文部官僚を介して公教育まで侵食するに至った実例を目の当たりにすることになった。”(159ページ) に尽きる。 著者が偽書の専門家であり、と学会メンバーでもあるというのがおもしろい。通常いわゆるトンデモ本というのは、あまりにも常識からかけ離れたようなトンデモない内容の書物をとにかくツッコミまくって笑いながら語られるものだが、この「江戸しぐさ」の場合は、そこで語られている内容そのものは(歴史的事実がない想像の産物であるということを除けば)それほどトンデモなわけではない。それよりも冒頭に挙げたようにそれがどのように信奉され、受け入れられ、広がってしまったか、そちらのほうがトンデモである。つまり一個人による著作内容というよりは、それを取り巻くさまざま人たち自体がトンデモであるという、ちょっと変わった事例である。 その意味では「江戸しぐさ」を考案した芝三光にも罪はあるが、それを取り巻く人々、さらにはそれをきちんと検証もせずに教育の現場に取り入れた文科省関連(の無責任ぶり)などのほうが興味深い。 偽史という点から見ればかなり新しい部類のものであり、それを丹念に調べ上げていく著者の努力は一読に値する。しかし一方で、端々にと学会っぽい(やや相手を小馬鹿にしたような)ツッコミのニュアンスがにじみ出ているのが残念。この書ではそうしたところは封印して、徹底的にクールに攻めていってほしかった。

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2016/10/21

さすがにもう江戸しぐさのことは書き尽くしたんじゃないか、と思ってたら、まだあったんだねえ。「親学」なんていうオカルトも取り上げてるけど。 江戸しぐさ、一連の書籍では完全に論破されているけれど、現実はまだまだ見かけるからねえ。教育現場とか。 もうしばらく、著者には地道に戦ってほし...

さすがにもう江戸しぐさのことは書き尽くしたんじゃないか、と思ってたら、まだあったんだねえ。「親学」なんていうオカルトも取り上げてるけど。 江戸しぐさ、一連の書籍では完全に論破されているけれど、現実はまだまだ見かけるからねえ。教育現場とか。 もうしばらく、著者には地道に戦ってほしい。

Posted by ブクログ

2016/05/04

前著「江戸しぐさの正体」の与えたインパクトがその後、どのように波及したか。文科省の無責任、学者の放置、TV業界の低感度による蔓延。プライドと権力を持つ人がコロッと騙された時、その後の対応は本性を現す。誤りを認めるか、知らん顔で引っ込めるか、頑なに認めないか。 信じたくなるファン...

前著「江戸しぐさの正体」の与えたインパクトがその後、どのように波及したか。文科省の無責任、学者の放置、TV業界の低感度による蔓延。プライドと権力を持つ人がコロッと騙された時、その後の対応は本性を現す。誤りを認めるか、知らん顔で引っ込めるか、頑なに認めないか。 信じたくなるファンタジー。その気持ちはとてもよくわかるが大人なら事実を見据えよう。現実解としては、採用した者の責任は問わない。ただ「これ、嘘でした」と認めて引っ込めれば良い。現在の日本礼賛の風潮とからめて、内容そのままに、江戸時代ではなく現代日本人の所作として「クール・ジャパン・マナーw」とでもすればいいんじゃないか。 偽史・捏造であることを知る第一段階。嘲笑する第二段階。信者を啓蒙しようとする第三段階。蔓延を憂い、現実的に終息を目指す第四段階。カルトが最も嫌がるのは「笑われること」だという。権力者には嘲笑を、信者には正しい情報を。 サムシング・グレートがインテリジェント・デザインの模倣だとは思っていたが、提唱者が天理教だったとは。さらに、親学の主唱者で安倍首相のブレーン説もあるとは、オバマがホメオパシーにはまるようなもんだな。 江戸しぐさを、石器のゴッドハンド事件になぞらえるのは非常に興味深い。辿った・辿るだろうプロセス「普及・蔓延(マスコミの加担)・捏造発覚・その後の責任逃れ」。チェック機構と責任を明らかにする仕組みが無い官僚機構がどれだけ国の信用を損なうか。

Posted by ブクログ

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