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土蛍 猿若町捕物帳 光文社時代小説文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2016/03/01 |
JAN | 9784334772512 |
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土蛍
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
これが最後の作品なら 心残りですねえ! 千蔭と梅ヶ枝は どうなるのでしょう? 続きが出ないとさみしいですね!
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猿若町捕物帳シリーズ5作目。期間はこれが最後であるが,出版されたのはもう7年も前のことで,これで打ち止めと考えたほうが良いだろう。メインの登場人物たちの先行きについては気になることが多いので続きがないことは残念だ。こういう時よく読者が各自の想像力で考えれば良いというようなことを言...
猿若町捕物帳シリーズ5作目。期間はこれが最後であるが,出版されたのはもう7年も前のことで,これで打ち止めと考えたほうが良いだろう。メインの登場人物たちの先行きについては気になることが多いので続きがないことは残念だ。こういう時よく読者が各自の想像力で考えれば良いというようなことを言うが,自分で考えたって面白い話にはならないから読者に徹しているのであって,全く見当違いと言って良い。 「むじな菊」 「だんまり」 「土蛍」 「はずれくじ」 しかし実際,事実上の最終話で話をまとめるようなことはしておらず,しかも「はずれくじ」に至っては書籍化のためページ数を合わせるために書いたようなおまけ的小品であり,近藤史恵さん自身は続きを書くつもりでいたのかもしれない。出版社が変わったり,未だ電子化されていないことを考えるとセールス的にあまり成功していなかったのかもしれない。十分面白んだけどなぁ。千蔭の嫁取りがどうなるのかくらいは書いてほしかったな。
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「近藤史恵」の連作短篇時代小説集『猿若町捕物帳 土蛍』を読みました。 「近藤史恵」作品は、一昨年前の8月に読んだ『タルト・タタンの夢』以来なので、約1年半振りですね… 「松本清張」作品に続き、時代小説・捕物帳が続いています。 -----story------------- 南...
「近藤史恵」の連作短篇時代小説集『猿若町捕物帳 土蛍』を読みました。 「近藤史恵」作品は、一昨年前の8月に読んだ『タルト・タタンの夢』以来なので、約1年半振りですね… 「松本清張」作品に続き、時代小説・捕物帳が続いています。 -----story------------- 南町奉行所の定町廻り同心「玉島千蔭」は、猿若町の中村座から三階役者が首を吊ったと知らせを受ける。 早速かけつけた「千蔭」は、骸があった場所でその死に不審を抱く。 調べを進める「千蔭」の前に明らかになってきたのは、芝居の世界に横たわる漆黒の「闇」だった(表題作『土蛍』)。 人気シリーズ、待望の第五弾は、珠玉の短編四編を収録。 読者を唸らせる時代推理小説の大傑作。 ----------------------- 2013年(平成25年)に刊行された猿若町捕物帳シリーズの第5弾作品で、現時点では最新作のようですね… 本シリーズ、初めて読みましたが、平易な文章で読みやすく、さらっと軽く読めて良かったですね。 ■むじな菊 ■だんまり ■土蛍 ■はずれくじ ■解説 門井慶喜 『むじな菊』は、身重の「良江」が、自分を捨て芸者の元に行った夫「長六」を取り戻すため、自分に気のある差配人の「銀治」に手にかける物語、、、 「良江」は、賭け事が好きで荒くれものの兄「作二郎」の犯行に見せかけようとするが、「千蔭」は、そのトリックを解き明かします… 女の嫉妬、愛憎の恐ろしさを感じましたね。 『だんまり』は、不出来で博打狂いの兄「権三(利十郎)」と振り回される妹「お鈴」の物語、、、 頻発する髷切りの犯行と、兄の借金を返済するために吉原に売られていく覚悟を決めた「お鈴」のエピソードがひとつの事件としてつながり… 「権三」にとっては人生をやり直す、良いきっかけになったんじゃないですかね。 『土蛍』は、妻の心中に気がつかず遊女を見受けしようとする武家「小野外記」の物語、、、 中村座の役者「新八」が首吊自殺に見せかけられて殺害された事件とあわせて物語は展開… 美しい女をいくら抱いても幸せになれない男、他の男の子どもであっても受け入れて幸せな男、年を重ねた女の男を思う気持ち・業の深さ、男女の機微や相剋を背景に「千蔭」の名裁きが愉しめる内容でした。 『はずれくじ』は、不幸にまみれた男「直吉」が、富くじ購入を頼まれたことから運命を狂わせてしまう物語、、、 「直吉」は、再起を思いながら、富くじを買うために預かったお金で隣に住む若者のために翡翠の根付けを買い、結局それで原因で殺されてしまうことに… もう少し人の気持ちがわかれば、もしくは、あっさり富くじを買っておけば、こんなことにはならなかったのに と思わずにはいられない展開でした。 なかなか面白かったです… 本シリーズ、機会があれば別の作品も読んでみたいですね。
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