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すしいち!(5) SPC
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | リイド社 |
| 発売年月日 | 2016/03/29 |
| JAN | 9784845845842 |

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すしいち!(5)
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
ホント、こればっかりは人それぞれだろうけど、私は『将太の寿司』より、この『すしいち!』を読み終わった時の方が、美味い寿司を食べたくなってしょうがない。小川先生の絵とストーリーは、戦慄すら覚えるほど、読み手の食欲を刺激してくれる 先生自身が食べる事、グルメ漫画を描く事、どちらも好き...
ホント、こればっかりは人それぞれだろうけど、私は『将太の寿司』より、この『すしいち!』を読み終わった時の方が、美味い寿司を食べたくなってしょうがない。小川先生の絵とストーリーは、戦慄すら覚えるほど、読み手の食欲を刺激してくれる 先生自身が食べる事、グルメ漫画を描く事、どちらも好きじゃなきゃ、ここまで質の高い作品は生まれないだろう また、素人でも、取材をきっちりしている、と独創性がキラリと光る寿司から感じ取れる点も好きだ。どんなジャンルの漫画でも、取材がおざなりだと、作品の質が下がるが、グルメ系と歴史は、特にそれが顕著だ この(5)では、ついに、御前試合の優勝者が決定する 大番狂わせは起こらず、読み手の期待通り、決勝戦では、鯛介と龍児が真っ向から衝突する事に!! しかも、この決勝戦のテーマが、将軍ですら見た事がない美しい寿司、と言う難しいモノ。それでも、真摯に挑み、自分だけの答えを見出す鯛介、龍児は共に寿司職人の鑑と言うより他ない 決勝戦だけあって、出てくる寿司も凄けりゃ、リアクションもハンパない オッサン三人が、想像を絶する美味さに衝撃を覚え、晴れ晴れとした笑顔になる。シュールっちゃシュールだが、これもまた、小川先生の作品だからこそ、読み手に受け入れられる味だ どちらが男としてカッコいいか、それを決めるのは難しいが、私は鯛介の方が好感を龍児より、いくらか持てる。技術云々は互角だろうけど、やはり、鯛介には龍児にない、活きた経験がある。そこが魅力の差だろう 御前試合で献上された、一貫して“民の心”を握り、弱くとも輝きは随一と証明した鯛介のイワシの握りvs「現状の改革」を死ぬことも覚悟して訴える龍児のべっこう寿司、どちらが勝ったか、そこは実際に読んで確かめてもらいたい。ここで勝者を書いてしまったら、『すしいち!』を読んでもらえない。読んでもらう為に書いているのに、その芽を摘んでしまったら本末転倒だ ともあれ、各々の心の持ちようにイイ変化を齎した御前試合の幕は引かれ、話は新たな展開に この『すしいち!』に限らず、小川先生のグルメ系漫画全体に言える事だが、真骨頂は店の外での活動、つまりは旅にある、と思う 様々な土地を歩き、そこにしかない食材で、そこでしか作れない極上の料理を図抜けた才覚と技量で作り出し、大問題を華麗に解決する その展開こそ、小川イズム!! 大きな勝負が終わり、日常パートに戻ってこそ、面白さが増幅するのだ、小川先生のグルメ漫画は どの話もハートと胃袋に響いてくるが、やはり、インパクト大なのは、可憐さより暴力性の方が目立ってきちゃっているヒロイン・おりんが活躍(?)する、第二十四話「寛容なる玉子」だった。脇役と思われがちな玉子焼きでも、工夫次第では主役を十分に張れる。また、二種の素材がお互いの良さを引き出すように、似た者同士過ぎて馬が合わないからこそ、同じ夢を見て、手を組めれば、大仕事も成功できる、と示唆してくれているトコにも、小川先生らしさを見る事が出来る この台詞を引用に選んだのは、一流の男のコトバを察する事が出来るのも、また一流の男だけ、と感じたからだ。また、人間、武力や権力に驕って、自分に力で劣る者を虐げ、そこに正統性を求めちゃ、おしまいだな、とも思った。新しい事に挑戦する、それ自体はイイ事だ。けど、結果を求めて、大切な物を見過ごしてはいけない。新しい事に挑戦する時ほど、基礎が疎かにならないよう、自分を特に戒めねばならない、ってコトか
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