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街場の文体論 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2016/03/01 |
JAN | 9784167905804 |
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街場の文体論
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商品レビュー
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内田老師の、大学教授としての最後の講義録。 最終第14講「『響く言葉』『届く言葉』『身体に触れる言葉』とはどういうものかということをめぐって語ってきた/僕たちがたどりついた暫定的な結論は、言葉にするとすごく簡単なのですが、それは『魂から出る言葉』『生身から生まれる言葉』だという...
内田老師の、大学教授としての最後の講義録。 最終第14講「『響く言葉』『届く言葉』『身体に触れる言葉』とはどういうものかということをめぐって語ってきた/僕たちがたどりついた暫定的な結論は、言葉にするとすごく簡単なのですが、それは『魂から出る言葉』『生身から生まれる言葉』だということです。」 ご本人のおっしゃる通り、言葉にすると当たり前で、なんならチープですらある。けれど、この本を読み終えたいま、その恐ろしく深い意味に打ちのめされる。 魂から出る言葉が大事だから、お勉強なんか意味がない、ということでは決してない(死ぬほど違う)。 現代日本語の運用能力の話だから、外国語や古典の知見は必要ない、ということでもない(ありがちな間違い)。 言葉は心を表すツールなのであって、言葉は拙くても心が綺麗なら良い、ということでもない(その心は自分の心の拙さに気づけない)。 私たちが、ほんとうに新しいこと、自分だけのメッセージを誰かに伝えたいのなら、まずは母語の「定型を十全に内面化」する必要がある。 なぜなら、誰も言ったことのないこと、つまり今の時点では「何を言っているか分からないこと」を言うためには、「何を言っているかわかる」枠組みを用いるしかないからである。 シビれる。
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今回は、文章・文体作成のほん。神戸女学院で実施されていた「アクティブ・ライティング」という授業の講義録。内田さんの本は何冊も読んでいるが、大学の授業なのに、いつもの調子の内田節が随所に表れていてとても面白い。これだけ脱線してもちゃんともともとの授業が成立しているあたり、学びたいも...
今回は、文章・文体作成のほん。神戸女学院で実施されていた「アクティブ・ライティング」という授業の講義録。内田さんの本は何冊も読んでいるが、大学の授業なのに、いつもの調子の内田節が随所に表れていてとても面白い。これだけ脱線してもちゃんともともとの授業が成立しているあたり、学びたいものである。「マジョリティが正しい方向にいくという期待は幻想。もしそうだったら、世の中こんなにおかしくなっていない」「なぜ、村上春樹は世界中で読まれ、司馬遼太郎は日本人しか読まないのか。世界性を獲得しているか否かを判断すること」「エクリチュール・階層・自由・文化」「経済価値至上主義の国は、人口減少で滅びる」「メンタルストレスを自分の意思でオフにすることができるか」「檻に入っているせいで、檻に入っていないときにはできないことができる」
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読書と執筆に確信と革命をもたらす、すばらしい本。執筆していて、ずっと芽生えてはいるが掴めないいろいろな感覚がくっきり完成品として示されていて、腑に落ちた。学問とは贈与。世の中に溢れていることは過去の人々と今のわたしと、未来の人たちとの連作、連鎖。
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