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そして、メディアは日本を戦争に導いた 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2016/02/01 |
| JAN | 9784167905774 |

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そして、メディアは日本を戦争に導いた
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
冒頭半藤一利による五つの教訓、末尾の保阪正康による権力側の囲みの構造は、昭和史の泰斗と言える二人ならではの説得力を感じるし、戦前戦中の権力による言論統制と弾圧の具体的なありようには真に迫る恐ろしさを感じるのだが、対談の中でも触れられる現今のネット世論を始めとした空気の不穏さは、そ...
冒頭半藤一利による五つの教訓、末尾の保阪正康による権力側の囲みの構造は、昭和史の泰斗と言える二人ならではの説得力を感じるし、戦前戦中の権力による言論統制と弾圧の具体的なありようには真に迫る恐ろしさを感じるのだが、対談の中でも触れられる現今のネット世論を始めとした空気の不穏さは、それらの教訓や分析を超えて現実を揺さぶりつつあるように感じる。 ここで二人が「ジャーナリズムの矜持」や「市民社会の理解」と呼ぶ戦後民主主義的な約束事こそ、まさに今オールドメディア批判の波に晒されて風前の灯ともいえる状況にある。 情報や議論の民主化を求めるネット上の声には一定の正当性があるのだが、だからといって何が事実かさえ特定し難いネット情報に国の進路を任せるのはいかにも危うすぎる。 どれだけウエメセで鼻持ちならなく感じるにしろ、専業のメディアという目と耳、言論という口を失った国民はもはや権力の前に完全に無力であることも当然ながら弁えておくべきだろうし、本来の意義を見失い国民の信頼を失ったメディアもまたその国民と一蓮托生であることを銘記すべきである。
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日露戦争で「マツヤマ」という言葉が独り歩きするほどモラルの高い国だと印象付けることで世界を味方につけることに成功したのに、そのあとの太平洋戦争で台無しにしてしまったという話が印象的だった。
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昭和史研究の第一人者「半藤一利」と「保阪正康」が戦争とメディアについて語った対談作品『そして、メディアは日本を戦争に導いた』を読みました。 『日本国憲法の二〇〇日』、『昭和史裁判』に続き「半藤一利」作品です、、、 「保阪正康」との共著は、昨年の2月に読んだ『「昭和」を点検する...
昭和史研究の第一人者「半藤一利」と「保阪正康」が戦争とメディアについて語った対談作品『そして、メディアは日本を戦争に導いた』を読みました。 『日本国憲法の二〇〇日』、『昭和史裁判』に続き「半藤一利」作品です、、、 「保阪正康」との共著は、昨年の2月に読んだ『「昭和」を点検する』以来ですね。 -----story------------- 歴史は繰り返すのか? 昭和史の教訓を今こそ 昭和史最強タッグによる「戦争とメディア」の検証、決定版対談! 「石橋湛山」、「桐生悠々」ら反骨の記者たちの話題も豊富な、警世の一冊。 軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞。 ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民…。 昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。 ----------------------- 「半藤一利」と「保阪正康」がタブー視され部分的にしか語られることのなかったジャーナリズムと国民自身の戦争責任について、真正面から取り上げた対談です、、、 そして昭和の歴史を振り返るだけでなく、時代状況が驚くほど似てきた現在へ警鐘を鳴らす… そんな作品でしたね。 ■はじめに いちばん大事な昭和史の教訓 半藤一利 ■序章 いまなぜジャーナリズム論か ■第1章 戦争報道と商業主義 ■第2章 テロと暴力賛美の歪み、その内側 ■第3章 国際社会との亀裂の広がり ■第4章 国家の宣伝要員という役割 ■第5章 暴力とジャーナリズム ■終章 現在への問いかけ ■関連年表 ■おわりに いま、桐生悠々に学ぶべきこと 保阪正康 戦時中、メディアが軍部に協力して、国民に真実を伝えず、戦争を煽るような宣伝報道をしたことは知っていましたが、、、 その背景には部数拡大による増収という、商業主義的な動機が潜んでいたとは知りませんでしたね… 新聞って、戦争に協力することで発行部数を伸ばしてきたんですね。 そのことを日露戦争で学び、満州事変では商売につなげて行った… ジャーナリズムとしての信念や誇りは無いのか!と問いたくなりましたね、、、 「ジャーナリズムの戦いは、満州事変で50%、国連脱退で90%、二・二六事件で99%終わった」という「伊藤正徳」の言葉が真実を捉えていますね… 二・二六事件以降、言論は死んだということなんだと思います。 そして、明治維新というテロ行為を、義挙という言葉で賞賛し、動機さえ純粋であれば、どんな手段に訴えても許される… そんな風潮を社会に植え付けた薩長を中心とした明治政府の説明が、昭和初期のテロリストに使われたという事実や、、、 歴史に学べば、日本民族には付和雷同しやすいという弱点があり、その結果としてなだれ現象を起こしやすいという特徴がある… という内容が印象に残りました。 「半藤一利」が、自身の経験から語る“現在”への警鐘、、、 昭和一桁から学んでほしいこと。 教育の国家統制が始まるとまずい。 情報の統制が始まるとこれがいちばんよくない。 そうすると、あらゆる面で言論が不自由になりますますよくない。 さらに、テロ、こうした順で社会がおかしくなってくる。 これは、まさに“現在”起こっていることですよね… うーん、歴史は繰り返すのか、それとも、歴史に学ぶのか、一人ひとりが考えて行動しなきゃいけないですね。 「半藤一利」が、昭和史から何を学ぶべきかについて『昭和史』で示した五つの教訓、、、 1.国民的熱狂をつくってはいけない。そのためにも言論の自由・出版の自由こそが生命である。 2.最大の危機において日本人は抽象的な観念論を好む。それを警戒せよ。すなわちリアリズムに徹せよ。 3.日本型タコツボ社会におけるエリート小集団主義(例・参謀本部作戦課)の弊害を常に心せよ。 4.国際的常識の欠如にたえず気を配るべし。 5.すぐに成果を求める短兵急な発想をやめよ。ロングレンジのものの見方を心がけよ。 これは、本当に大事なことですよね… 学ぶことの多い良書でした。
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