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1980年代 河出ブックス089
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2016/02/01 |
JAN | 9784309624891 |
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
これ、どこで気になったんだろ?ザっと探したけど、自分的出典が見つからず…。でもまあ、どストライクの世代なんで、結構面白く読めはしたから良いんだけど…。なんかスッキリしない感じ。色んな著者による各論も良かったけど、途中途中でインサートされる、編者2人+ゲストの形式で繰り広げられる対...
これ、どこで気になったんだろ?ザっと探したけど、自分的出典が見つからず…。でもまあ、どストライクの世代なんで、結構面白く読めはしたから良いんだけど…。なんかスッキリしない感じ。色んな著者による各論も良かったけど、途中途中でインサートされる、編者2人+ゲストの形式で繰り広げられる対談の部分が出色。
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平成最期の年末(?)に本書。1989年が平成元年だから1980年代はラスト昭和のディケイドであり、その10年間で成し遂げられた『「戦後」の終わり』が、行き先のないまま今に至る、という感じがします。そういう意味では、80年代は現在の前史であり、本書で取り上げられる各テーマがすべて未...
平成最期の年末(?)に本書。1989年が平成元年だから1980年代はラスト昭和のディケイドであり、その10年間で成し遂げられた『「戦後」の終わり』が、行き先のないまま今に至る、という感じがします。そういう意味では、80年代は現在の前史であり、本書で取り上げられる各テーマがすべて未決のまま現在に先送りされているような気がします。バブルからのロスジェネ的な経済的平成史と少し位相をずらした文化的平成史の序章として読めました。
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80年代は「戦後」あるいは 「近代」の終わりの始まりだった。終わりゆく時代は未だ色濃く、それゆえに新しい時代の躍動が際立った。 本書は、あの時代の歴史的意義を問う視座に立ち、80年代の思想、文化、政治、社会を幅広く多角的に描き出す論集だ。 懐かしい固有名詞が並び、多彩な執筆陣それ...
80年代は「戦後」あるいは 「近代」の終わりの始まりだった。終わりゆく時代は未だ色濃く、それゆえに新しい時代の躍動が際立った。 本書は、あの時代の歴史的意義を問う視座に立ち、80年代の思想、文化、政治、社会を幅広く多角的に描き出す論集だ。 懐かしい固有名詞が並び、多彩な執筆陣それぞれの80年代が連なって、読者の記憶を呼び起こす。それだけで十分に楽しい読み物だが、編者にはおそらく「戦後(近代)」を破壊しようと企てる現在の政権に対抗して、別のしかたで、ポスト戦後を構想する意図があり、ただの昔話では終わらない。その迫力が本書の最大の魅力だろう。 大澤真幸、斎藤環、平野啓一郎、高橋源一郎それぞれと編者2名による4つの鼎談が、基調を示す。また、大澤聡「八〇年代日本の思想地図」がおもしろい。若い世代には巻末の「1980年代ブックガイド」が役に立つ。
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