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異国の出来事
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
| 発売年月日 | 2016/02/25 |
| JAN | 9784336059161 |
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異国の出来事
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商品レビュー
4.6
8件のお客様レビュー
ベリティは38歳である。近頃、人生が何の楽しみももたらさずに素通りしていこうとしている、と感じている。 ーーー まさにそんな感じ
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翻訳文学試食会で取り上げられた「三つどもえ」目当てで読み始めました。 podcastで聴いた以外の前情報なし、初のウィリアム・トレヴァー作品でしたが、何気ない風景の描写や語りすぎない人物の内面が素晴らしかった。 特に気に入ったのは 「家出」 「三つどもえ」 「ミセス・ヴァンシッ...
翻訳文学試食会で取り上げられた「三つどもえ」目当てで読み始めました。 podcastで聴いた以外の前情報なし、初のウィリアム・トレヴァー作品でしたが、何気ない風景の描写や語りすぎない人物の内面が素晴らしかった。 特に気に入ったのは 「家出」 「三つどもえ」 「ミセス・ヴァンシッタートの好色なまなざし」 「娘ふたり」 女性の気持ちの移ろいと諦め、もう一歩踏み出すことができない男性のもどかしさ、子供ならではの壊れやすい友情など、すべて短篇にもかかわらず「人生」を描いた作品たち。 文体は重すぎず軽すぎず、くすっと笑える部分があるのも楽しい。 思いの丈を言葉でぶつけることなく、独特の空気感が漂うのはアイルランドの気風なのかしら? 他にも訳者の栩木伸明先生がまとめた短篇集が出ているそうなので、ぜひ読んでみたいと思います。
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ウィリアム・トレヴァー の短編のうち、旅をテーマにしたものをピックアップした短編集。 ただ、旅がメインテーマになっている作品は少ない。多くは登場人物(ほとんどの作品が多くても3名程度)の、顕微鏡で見ないと見えないぐらいの微妙な心の揺れが柔らかく描かれる作品だ。 私のお気に入り...
ウィリアム・トレヴァー の短編のうち、旅をテーマにしたものをピックアップした短編集。 ただ、旅がメインテーマになっている作品は少ない。多くは登場人物(ほとんどの作品が多くても3名程度)の、顕微鏡で見ないと見えないぐらいの微妙な心の揺れが柔らかく描かれる作品だ。 私のお気に入りは”帰省”、”三つどもえ”、”エスファハーンにて”、そして”版画家”。 ”ムッシュー・ランジュバンから感情的なほのめかしを受けたのはこれが初めてである。彼女はどう応答した会いかわからなくて混乱した。おまけに自分の顔が赤らむのが分かった。”(p.77) 下宿先の主人から道ならぬ打ち明けをされた主人公の心の動きが、微分のグラフのように追いかけることが出来る。 翻訳文学試食会のパーソナリティーである大東氏も、歩きながら読んでいたが途中で立ち止まってじっくり読んでしまったといっていたが、それもうなずける、とても濃密な作品ばかりだ。
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