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アレクサンドロスの征服と神話 興亡の世界史 講談社学術文庫2350
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2016/02/13 |
| JAN | 9784062923507 |
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アレクサンドロスの征服と神話
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マケドニアのアレクサンドロス 今から約二千三百年前、かつてないほどの広さを一代にして征服し、わずか32歳にして領土とともにこの世から消え去った。 後世の歴史家などからさまざまな解釈がなされ、政治情勢にも利用された、「巨大な矛盾を孕んだ複雑極まりない人物」の物語。 〈興亡の世界...
マケドニアのアレクサンドロス 今から約二千三百年前、かつてないほどの広さを一代にして征服し、わずか32歳にして領土とともにこの世から消え去った。 後世の歴史家などからさまざまな解釈がなされ、政治情勢にも利用された、「巨大な矛盾を孕んだ複雑極まりない人物」の物語。 〈興亡の世界史〉では極めて異色かつ強烈な“個人”の興亡として、大王自身の人物像に切り込みを入れた書。 ペロポネソス戦争の後も争いに明け暮れるギリシャ諸国、バルカン半島北部に興ったマケドニアの王フィリッポスはバルカン全域を支配するも、暗殺される。あとを継いだ若き王アレクサンドロスは、父が果たせなかったアカイメネス朝ペルシャへ戦いを挑む。 戦いに勝つことに自分の居場所を見出す人は、戦った後のことには興味がないのだろう。 大王は確かに短時間で広大な地域を巡った。 それは、在らん限りの心と体を捧げたにも関わらず、ただそれだけに思えてしまうほど、虚しい。 後世のひとがどう評価し利用ようが、結局、アレクサンドロスの物語は大王自身の生き様の物語であった。
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アレクサンドロス大王は、紀元前の古代にマケドニアから東方征服を行い地中海東側からペルシア、中央アジア、インド西側に至るまでの王国を短期間に築くという偉業を成し遂げた。しかし輝かしい功績の影には無数の一般市民が亡くなり、街が破壊されていたという負の面があることに気づかされた。武勲と...
アレクサンドロス大王は、紀元前の古代にマケドニアから東方征服を行い地中海東側からペルシア、中央アジア、インド西側に至るまでの王国を短期間に築くという偉業を成し遂げた。しかし輝かしい功績の影には無数の一般市民が亡くなり、街が破壊されていたという負の面があることに気づかされた。武勲と名誉という分かりやすい価値観とは異なる現代に生きていれば、安易に受け入れることが難しい人物かもしれない。とはいえ、大王の残した功績や影響は大きく、例えばアレクサに声をかけて情報を得ている現代人がいる。大王の個人的な魅力とは距離をおき、現代にふさわしい指導者・為政者とはどのような人物像がふさわしいかを考え直す機会になった。
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アレクサンダー大王の生前のマケドニア王国から後継者戦争までを多様な視点で書いたもの。アレクサンダー大王を中心とした歴史の概要がよくわかる。 アレクサンダー大王があれほどの征服ができたことは世界史上の大きな謎だが、この本ではアレキサンダー大王の個人的な資質に帰しているようだ。 フィ...
アレクサンダー大王の生前のマケドニア王国から後継者戦争までを多様な視点で書いたもの。アレクサンダー大王を中心とした歴史の概要がよくわかる。 アレクサンダー大王があれほどの征服ができたことは世界史上の大きな謎だが、この本ではアレキサンダー大王の個人的な資質に帰しているようだ。 フィリップ2世に育成されたマケドニア兵の強さが大きいとも思うが、ギリシア兵が思った以上に使われていなかったのが不思議。 後期はペルシア兵などをかなり登用したようだが、戦争しながら異民族から兵を育成するなどよくできたと思う。 変貌するアレキサンダーについていけないマケドニア兵、統治体制が不十分な中の反抗と粛清、10年ならば勢いに飲まれた家臣や民衆も征服が止まったらアレキサンダーにどう向かったのか、彼がここで死んだのは幸運だったのかもしれない。 アレキサンダーの征服戦争は10年だが、後継者戦争は60年。 その長さやマケドニア王族の悲惨な末路はアレキサンダーの征服で溜まり込んできた矛盾の解消に費やされたのではないか。 個人的にはフィリップ2世があと20年生きれば、もっと堅実にマケドニア王国を発展させたと思うし、父のほうが名君だったと考えるが、アレキサンダーの太く短い閃光のような業績故に歴史に輝いたのだろう。 それにしてもアレキサンダーのエピソードを読むと、信長と同じように絶対に仕えたくない上司だと思う。 彼に最後まで仕えられた将軍達が後継者戦争で王国を作ったのも故有ってのこと。 次は後継者戦争の詳しい歴史を読みたい。
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