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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2016/02/01 |
JAN | 9784087716467 |
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商品レビュー
3.8
105件のお客様レビュー
(2016/11/3) 惹きこまれた! タイトルと表紙だけでは何の本かわからないが、 とにかく桐野夏生さんの小説。 またきっと内臓をえぐるんだろうなと思いながら、 爺さん決死隊が放射線除去の手伝いをしながら、 一人の少女を救うところから物語は始まる。 ここから話が過去に戻り、や...
(2016/11/3) 惹きこまれた! タイトルと表紙だけでは何の本かわからないが、 とにかく桐野夏生さんの小説。 またきっと内臓をえぐるんだろうなと思いながら、 爺さん決死隊が放射線除去の手伝いをしながら、 一人の少女を救うところから物語は始まる。 ここから話が過去に戻り、ややこしくなる。 群馬で働く日系ブラジル人親子。 仕事を求めて夫は海外へ。 そこで悲劇がおこり、妻は死に、子が一人取り残され、 ドバイのマーケットで売られる。バラカだ。 それを買う日本人女性。男は要らないが子が欲しいキャリアウーマン(死語か)。 日本に連れて帰るが懐かない。そこに財産目当ての同級生が取りこみ、 妊娠、結婚、なつかないバラカをドバイを紹介したテレビ局の友人に預けて宮城へ転勤。 そこに3.11が襲う。 財産が欲しい男は相続人であるバラカを始末したい。妻を探す名目でバラカを連れ出し、、、 そこで一部が終わる。 話は8年後に飛び、自身、フクシマなどなかったかのように、人々は振る舞う。 首都は大阪、オリンピックも大阪。 フクシマを亡き者にしたい政府やその周囲と、そうはさせじとする市民。 バラカはその象徴となる。翻弄されるバラカ。 娘を探す実の父、そして財産目当ての同級生。すべてがつながる。 ・・・結末は何だか物足りなかったが、ここまでの展開は非常に面白かった。 あえて書かなかった重要人物もいる。 今の日本、原発被害こそここまでではないけれど、スタンスは大して変わらないよな、、、
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※このレビューにはネタバレを含みます
まさに壮大なスケールで、めちゃくちゃ面白かった。 まずは 男の邪悪さ、欺瞞、嘘吐き、ミソジニー、支配欲、広告代理店出身(笑)、汚い所が全て詰まったかのようなカワシマ、、完全に悪党で関わった女性が皆不幸になると言う、その一因かと思われる牧師も男性というところが本当に救われない。男性の最低な部分、弱い部分、生物的な低俗さ、成長の遅さは、染色体のせいなのではと本気で思う。バラカに対する酷い仕打ち(赤ちゃん時代にも小学生時代にも誘拐)は本気で鬼なんじゃなかろうか。ただあの松本じゃないけれど男性の中には本当に女子供、弱者に対して残酷に接する人もいるから、戦争や性犯罪やテロも起こすし、女性からしたら本当に信じられないし、物語としては消費できるのだけど実際に傷つけられたこともあるし事件は多いし、今の若者(の大半)が優しくなっていることが希望。50代以上のハラスメントジジイがいなくなってくれば日本ももう少しマシになるのに、政財界で居座るお歴々は自覚できない。 対して 女性は愚かな面々(序盤の主人公のカワシマに翻弄される二人や、騙し討ちのようなことをしたサクラ等)と 聖性を持つバラカの親友、その母、助けてくれた友人の母など、そして強く強く、優しいおじいちゃんを信じて、周りの人間を見極める力を育みながら生きるバラカ。本書は彼女のサバイバルストーリーであり読者みんな応援していたと思う。こんなに大人に裏切られてばかりで、でも支えとなる体験があり人物がいたから、生き延びられたバラカ。 沙羅と優子に関して 子どもを持てない女性の焦りも分かるし、それで短絡的に買った養子を、男に飛び付いてすぐに棄てる身勝手さは、女性の衝動的行動を端的に現していて、 よくあるシングルマザーの成れの果てを彷彿とさせるし、優子は彼女は彼女で自分の仕事を成功させたいがために全ての頭が回っていて、正に名誉男性だし、、 もう、何度も何度も前の章の登場人物を救いのない谷底に容赦なく突き落としてサヨナラみたいな話の運びがクセになるというか心優しい人は絶対に読めないだろうなというのが桐野夏生さんの物語
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さすがと言うべきおもしろさ。東日本大震災から始まり、社会問題、実際あった事実が入る虚実ないまぜで、本当にそういうことがあったのかも、と思わせる。作者の別の話でも思ったが、子どもは自分の意思で自由に生きることができず、誰かに頼らなければならないこと、ひどい目にあっても、家庭内のこと...
さすがと言うべきおもしろさ。東日本大震災から始まり、社会問題、実際あった事実が入る虚実ないまぜで、本当にそういうことがあったのかも、と思わせる。作者の別の話でも思ったが、子どもは自分の意思で自由に生きることができず、誰かに頼らなければならないこと、ひどい目にあっても、家庭内のことだと救いがないこと、彼らの1年は私たち大人よりもずーっと長くて、絶望感に襲われるのだろうということに、改めて気づかされた。一番最後が呆気なかったが、作者の現代社会の抱える問題を書き上げるりき力量に感服。
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