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一回半ひねりの働き方 反戦略的ビジネスのすすめ 角川新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2016/02/10 |
JAN | 9784040820798 |
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一回半ひねりの働き方
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
序章でいきなり「ビジネス書は面白くない(短期的な成功の秘訣については書かれていても、長期的な成功の意味については目を瞑っている)から読まない」と言い切る平川さんの歯に衣着せぬ言葉が心に刺さる。 私にとって大切なビジネス本の一つになりました。
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平川氏というと実業家であり、現在は隣町珈琲店という喫茶店を営んでおられるとか。内田樹氏の小学校からの親友で、その関係で俺も本を手に取るようになった。 何冊か読んではいるんだけど、内田氏ほど「おぉ」と感心する派手さはないと思っていたんだけどね。 今回読んだ本書は、「おぉ」...
平川氏というと実業家であり、現在は隣町珈琲店という喫茶店を営んでおられるとか。内田樹氏の小学校からの親友で、その関係で俺も本を手に取るようになった。 何冊か読んではいるんだけど、内田氏ほど「おぉ」と感心する派手さはないと思っていたんだけどね。 今回読んだ本書は、「おぉ」といろいろ考えさせられるところが多かった。 感心した話の例としては、ロレックスの時計の話がある。 ロレックスの時計を、仮に300万円とする。 でも時計としての機能を考えれば、一万円でも今は高いくらいだろう。 機能の分を一万円とするなら、のこりの299万円は何の価値になるんだろう、という話。 いくつかの見方があるんだけど、本書後半で内田氏が出てきて往復書簡(メール)として議論していた。 その299万円の価値とは、なにか。 それがわかった瞬間、その商品はその299万円の価値をうしなうのではないか。 なんで、そんなに高いの?そう人に思わせるところに、その価値はあるのだ、と。 おぉ、なるほど。 そういう見方はたしかにあるかもしれない。 なんとなくこういう価値なんじゃないか、というイメージはあるだろう。でもそれは人によって違う。その違うなかで、でもある程度納得している微妙なラインにその価値はあるのかもしれない。 言いおほせてなにかはある、なんて言葉を昔聞いた気がするなぁ、なんて感心した。
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著者の第一作である『反戦略的ビジネスのすすめ』(2004年、洋泉社)の新版です。 「まえがき」には、「一生のうちで1冊だけ書くつもりで書いた本なので、あれやこれや考えめぐらし、脳みそが汗をかくほど無い知恵を絞り、逡巡し、戸惑いながら書きすすめることになった」とあり、「本書の文体...
著者の第一作である『反戦略的ビジネスのすすめ』(2004年、洋泉社)の新版です。 「まえがき」には、「一生のうちで1冊だけ書くつもりで書いた本なので、あれやこれや考えめぐらし、脳みそが汗をかくほど無い知恵を絞り、逡巡し、戸惑いながら書きすすめることになった」とあり、「本書の文体が、直線的、論理的、断定的とはならず、絶えず揺れ動き、表現が回りくどく、読者に辛抱を強要するような悪文になったのはそのせいもある」と述べられています。たしかにその後数多く刊行されることになる著者の他の著作にくらべると、一筋縄ではいかない行論についていくことを読者に要求するという意味では、やや敷居の高い内容ではあります。しかしながら、著者の基本的な考えかたは当然のことながら他の著作の内容とつながっており、また著者の盟友である内田樹の思想に呼応するような考えかたも随所に見られるので、それらの本になじんでいる読者にとってはそれほどストレスを感じることなく読めるのではないかと思います。 著者の基本的な立場は、グローバリズムの平板なビジネス観にあらがい、本書のタイトルにあるような「一回半ひねり」のスタンスでビジネスを見なおそうとするものといってよいでしょう。ビジネスにたずさわる者は、自分の技術に対する誇りや顧客に対する気持ち、あるいはおなじ会社に勤める仲間たちに対する信頼といったものに裏打ちされたコミュニケーションを志向しつつ、かならず商品と貨幣というものを媒介とすることでしかこうしたコミュニケーションを遂行できないと著者は考えており、こうした「一回半ひねりのコミュニケーション」という関係を、回り道をしながらも粘り強く説いています。 なお巻末には「付章」として、著者と内田樹のメールによる対話が収録されています。
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