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東福門院和子の涙(上) レジェンド歴史時代小説 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2016/02/01 |
JAN | 9784062933162 |
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東福門院和子の涙(上)
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
宮尾登美子ならではの御所ことば、武家ことばが使われており読み切るのには想定外に時間がかかってしまいましたが、朝幕のために東福門院和子様の腰入れの様子がありありと表現されていて読み応えありました。
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徳川二代将軍・秀忠とお江の娘、和子(まさこ)は、武家から天皇に初めて嫁いだ女性。 どんな人生を送ったのかしら‥という興味があり、読んでみました。 江戸から和子についていった侍女のゆきの視点から。 当時の話し方をある程度まで再現したと思われる古風な言葉づかいで、流麗に語られます。...
徳川二代将軍・秀忠とお江の娘、和子(まさこ)は、武家から天皇に初めて嫁いだ女性。 どんな人生を送ったのかしら‥という興味があり、読んでみました。 江戸から和子についていった侍女のゆきの視点から。 当時の話し方をある程度まで再現したと思われる古風な言葉づかいで、流麗に語られます。 ゆきの知っている範囲の、ちょっと前の時代の噂話や和子の婚約から始まります。 今の若い子にとっては、古文並み? こちらは長年大河ドラマをよく見てきたし、読んでいるうちに慣れてわかるようになりましたけどね(笑) 江戸時代の初期に、ある意味、公武合体が目指されたわけですね。 和子はおっとりと品が良い優しい娘さんだったよう。 朝廷側の抵抗感はかなり強く、当初は会うことすらままならなかった。 和子の親の秀忠とお江は仲のいい夫婦だったし、その後も大奥だったら、毎朝一度はご先祖の御霊を拝むために夫婦は会えたのですけどね。 ところが、天皇というのは、大勢の女官に一日中囲まれているような暮らしなのですね。 しかも、その中にお手つきがたくさんいるのだから‥ 出来るだけ会わせまいとするのも無理からぬ所? 天皇はおそらく、幕府の権威と財力をかさにきた女と予想していたのかも‥などと想像しました。その誤解は晴れるんです。 あまり知られていない時代のことを詳しく書き込んであるので、面白く読みました。
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はじめて武家である徳川家から帝に嫁した和子(まさこ)に仕えたゆきが、回想しながら語る物語。 和子の出生より以前の織田信長や豊臣秀吉と徳川家康の関わりや、徳川幕府を開いて後の、徳川秀忠や正室江与などの記述もある。 歴史を語る際、どうしても男性側の視点で描かれるところを、裏で支え犠...
はじめて武家である徳川家から帝に嫁した和子(まさこ)に仕えたゆきが、回想しながら語る物語。 和子の出生より以前の織田信長や豊臣秀吉と徳川家康の関わりや、徳川幕府を開いて後の、徳川秀忠や正室江与などの記述もある。 歴史を語る際、どうしても男性側の視点で描かれるところを、裏で支え犠牲となった女性側から描いているところに本作の面白味と魅力はある。 ゆきの語り口が当然昔風であり難しい表現もあるが、そこを辞書片手に読んでいくのも面白い。 また、過ごした年月は御所の方が長いにもかかわらず、言葉には御所言葉が見られないところが、二度と戻ることのない故郷江戸への想いを感じさせ切なくもある。 上巻では、入内の頃まで描かれている。 和子は不馴れな御所での暮らしをどのように過ごすのか。下巻へ。
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