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中谷宇吉郎 雪を作る話 STANDARD BOOKS
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2016/02/01 |
JAN | 9784582531541 |
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中谷宇吉郎 雪を作る話
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
雪博士こと、中谷宇吉郎のエッセイ。 1936年に大学の低温実験室にて人工雪の製作に世界で初めて成功。1940年代に北大に低温科学研究所が設立されることが決まり、1943年に主任研究員に。その頃の事が書かれていて、中谷は、実験室の中と外の温度差が身体的にキツくて、若い学生に任せた...
雪博士こと、中谷宇吉郎のエッセイ。 1936年に大学の低温実験室にて人工雪の製作に世界で初めて成功。1940年代に北大に低温科学研究所が設立されることが決まり、1943年に主任研究員に。その頃の事が書かれていて、中谷は、実験室の中と外の温度差が身体的にキツくて、若い学生に任せたみたいな記載があったから、老年の話かと思ったが、まだ40代。今と年齢の感覚が随分違う。 師匠であった寺田寅彦との思い出も綴られる。そうだ、寺田寅彦から中谷宇吉郎に辿り着いたのだった。「雪は天から送られた手紙」。なんだか詩集のようだ。そして、雪の降る北海道で研究や作業に没頭する、その静かな情景や日常には憧れるものがある。昔の話だが、古さを感じない、味わい深い一冊であった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ドミトリーともきんすから興味を持ち、こちらにたどり着く STANDARD BOOKSシリーズは揃えたくなるような美しさ 科学者・作家の珠玉の作品を集めた随筆シリーズ 表紙は薄いグレーと白で雪の結晶のスケッチ 助手をしていた寺田寅彦との逸話や考古学者弟との話なども興味深い。科学に対する真摯な姿勢、危険性についても自戒を込めた言葉が深い。 雪が降らない街で育ったので、成人過ぎて初めて降雪を体験して全身で感動したのだが、こんなに雪が美しいとは。雪の結晶の映画を作ったことがあるとのことで、機会があれば観てみたい。 雪の結晶の顕微鏡写真を撮るのに、零下五度以下で、冷やした顕微鏡や硝子板を用意しないといけないという状況は、想像しただけでこの猛暑でもひんやりしてくる。 雪の結晶は代表的な六花状だけでなく、十勝岳の観測地点では、角錐状、鼓型、段々鼓型などの結晶があるらしい。 人工雪を作るまでの想像を絶する試行錯誤の様子を平易な優しい語り口で綴られている。天然の失敗作としてひねくれ結晶に愛情を感じたり、虫眼鏡で雪山の写真に見とれる癖も親近感を持つ。 雪を害とつけたがる日本の習慣(雪害対策、雪害防止委員会、白魔など)に物申す話は外国との比較が興味深い。雪解け水を利用して大発電事業を起こすスイスの調査を紹介しているが、その後どうなったのか。 立春の卵は、人類の盲点の存在を示す一例としての種明かし、試してみたがなかなか難しい。 線香花火は火花の様子を観察しながら楽しみたいが、花火できるところが少なくなって残念。 終戦後に子どもたちへ「探検記」を読み聞かせして、感激している様子と、イグアノドンの唄、その後の子どもたちの様子は何度読んでも涙腺を緩ませる。 『生きる者はどんどん育つ方がよいのだと、私は寝入ることにした。』 加賀市の中谷宇吉郎雪の科学館にいつか行ってみたい。 以下抜粋 自然の恵み 『顕微鏡写真で形を知ったり、本を読んで分類の名前をおぼえたりすることよりも、自分の眼で一片の雪の結晶を見つめ、自然の持っている美しさと調和とに眼を開くことの方が、ずっと科学的である。非科学の代表は、自分のすぐ眼の前にある自然の巧みを見ないで、むやみと名前や理論などだけを言葉でおぼえることである。』 『雪の結晶は自然の女神が作った氷の細工物である。いずれにしても氷であるから、本来すきとおったものである。そういうすきとおったものが写真にとれるのは、その輪郭のはじのところや、表面の凹凸のあるところで、光が全反射をするために、そこが黒い線になってうつるからである。』
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初めての中谷宇吉郎。北大に赴任し、雪を見て結晶の研究をしようと思ってしまうところが研究者なのだなぁと納得。恩師の寺田寅彦に示唆された線香花火の研究の下りも面白い。中谷の中でも知られたエッセイを集めている一冊なのだろう。研究から行政、子どものと思い出まで様々な内容が読めて面白かった...
初めての中谷宇吉郎。北大に赴任し、雪を見て結晶の研究をしようと思ってしまうところが研究者なのだなぁと納得。恩師の寺田寅彦に示唆された線香花火の研究の下りも面白い。中谷の中でも知られたエッセイを集めている一冊なのだろう。研究から行政、子どものと思い出まで様々な内容が読めて面白かった。ただ初出がなかったのは残念。全八巻の全集に当たるしかないのか。
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