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大絶滅時代とパンゲア超大陸 絶滅と進化の8000万年
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大絶滅時代とパンゲア超大陸 絶滅と進化の8000万年

ポール・B.ウィグナル(著者), 柴田譲治(訳者)

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大絶滅時代とパンゲア超大陸 絶滅と進化の8000万年

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2016/01/01
JAN 9784562052943

大絶滅時代とパンゲア超大陸

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商品レビュー

2.5

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2016/07/10

歴史上の5大絶滅は4億4千万年前、3億7千万年前そして本書がフォーカスするパンゲアの悪夢だ。2億6千万年前から8千万年の間に2度の大量絶滅と4度の小規模の危機に見舞われた。6500万年前の恐竜が絶滅した最後の大量絶滅で5回だ。 大量絶滅は火山活動が重要な原因となる。1991年の...

歴史上の5大絶滅は4億4千万年前、3億7千万年前そして本書がフォーカスするパンゲアの悪夢だ。2億6千万年前から8千万年の間に2度の大量絶滅と4度の小規模の危機に見舞われた。6500万年前の恐竜が絶滅した最後の大量絶滅で5回だ。 大量絶滅は火山活動が重要な原因となる。1991年のピナツボ火山の場合、噴出したマグマはわずか5立方キロで1815年のタンボラ山でも30立方キロだ。パンゲア大陸での火山活動は何百と言う溶岩流が襲い、それぞれが数百から数千立方キロの溶岩を運び、少なくとも百万立方キロの溶岩で埋め尽くされた。しかしパンゲア大陸以外で同程度の火山活動があっても大量絶滅は発生していない。恐竜の絶滅はユカタン半島への隕石の衝突とインドのデカン・トラップを生んだ火山活動との合わせ技だ。 絶滅の基本的なコースはこうだ。膨大な火山活動により二酸化炭素、メタンやハロゲンなどのガスが噴き出す。噴火中の二酸化炭素だけでなく地層が過熱されることでも熱分解性のガスが出てくる。地上ではハロゲンガスによりオゾン層が破壊され紫外線が降り注ぎ、海洋では温暖化により有機物の腐敗が進むため広大な無酸素化が進む。三畳紀には海水温が40℃に達し、500万年32℃を下回らなかった。生物は極地に逃げ込んだものが生き延びた。植物も高温下では光合成の効率が落ちる。 収束は降雨によりもたらされる。二酸化炭素を取り込んだ雨が岩石を風化させ石灰石として溜め込まれる。また、無酸素化した海洋では生物はそのまま堆積しこちらも二酸化炭素を海水中に埋め込んでいく。雨さえ降ればいつか温暖化が終わるのだ。 デカン・トラップの火山噴火も膨大なものだったがパンゲアほどの大絶滅には至らなかった。なぜなら雨が降りやすい環境だったからだ。すべての大陸が合体したパンゲア大陸は赤道を挟んで南北に拡がっていたため内陸部は広大な砂漠で雨が降らず、降っても面積の割に海岸線が短いため海水中に取り込まれる二酸化炭素も限られていた。負のフィードバックが働きにくい環境だったのだ。 このパンゲア大陸を割ったのもやはり火山活動とも言え、同じ溶岩地層が別の大陸に分かれて発見されている。火山噴火と言えば硫黄が撒き散らされ寒冷化すると思ってたら、大陸を作るレベルの火山活動だと温暖化が進むんだ。知らなかった。 面白いのだけど聞いたことのない時代区分と、生き物の名前がちょっとたいへん。

Posted by ブクログ

2016/05/19

恐竜以前の大滅亡  絶滅研究者って言葉初めて聞いた。古代環境研究者ともいうらしい。現代では、恐竜が隕石「のみ」で絶滅したとは考えられていないようだが、それ以前の生物90%絶滅も同じような理由と考えられているようだ。楽しいだろうなぁ、こんな研究。

Posted by ブクログ

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