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今どきコトバ事情 現代社会学単語帳
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2016/01/01 |
JAN | 9784623075218 |
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今どきコトバ事情
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シンドロームとは、ある病的状態において、同時に生じる症候の集まりに名前をつけたもの。原因が不明であったり、複数であったり、病状の現れ方が不均一であったりと、常に曖昧さがつきまとう。しかしむしろ、曖昧な状態にあえて名前をつけることがシンドロームという考え方の味噌。原因と症状がはっき...
シンドロームとは、ある病的状態において、同時に生じる症候の集まりに名前をつけたもの。原因が不明であったり、複数であったり、病状の現れ方が不均一であったりと、常に曖昧さがつきまとう。しかしむしろ、曖昧な状態にあえて名前をつけることがシンドロームという考え方の味噌。原因と症状がはっきり対応した疾病とまでは言えないが、ひとまとまりの病的状態として名づけることで人々に注意を喚起することができる。これまで問題とされていなかった状態を、問題として切り出し、「これは病気だ」「治療すべき対象だ」というかたちで人々の認知を変える啓発的な働きも期待できる。エコノミークラス症候群やシックハウス症候群というコトバのおかげで、「同じ姿勢で座り続けることはよくない」「新築の家には気を付ける必要がある」といった認知を定着させることができた。最近では、名づけが容易にできる便利さから、軽く病気扱いをする揶揄的用法として、一般的な表現にも使われるようになっている。本書では近年よく使われる55の言葉について、言葉の起源、使われるようになった経緯、理由、さらには派生や応用にいたるまで見開き4ページで詳説されている。コトバが生まれた社会的文化的背景にも目が向けられており、社会の変化をも読み解くことができる。
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単なる流行語についてのエッセイではなく、今を読みとく55のコトバの起源や由来、流通の過程、類語との関係等を、多くの専門家が社会学的観点から繙いた深みのある辞典的解説書。 各語は4ページに凝縮されているが、一歩も二歩も踏み込んだ分析は、わかりやすくおもしろい。
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最初手にとって、日本語関係者の書いた本かと思ったが、これは副題にあるように、社会学者たちによる本である。「終活」「イクメン」「ガラケー」「逆ギレ」「絆」「LGBT」等どれもちょっと読んでみたくなるテーマが満載だ。しかも、単なるエッセイではなく、それぞれの背景にきちんとした学問的裏...
最初手にとって、日本語関係者の書いた本かと思ったが、これは副題にあるように、社会学者たちによる本である。「終活」「イクメン」「ガラケー」「逆ギレ」「絆」「LGBT」等どれもちょっと読んでみたくなるテーマが満載だ。しかも、単なるエッセイではなく、それぞれの背景にきちんとした学問的裏付けがあり、ほとんどのテーマに参考文献が挙げられていて、その学問の厚みと深さに感心させられる。ただ、巻末に挙がっているのは執筆者の名前と肩書きだけで、それぞれがどんなことに関心があり、なぜこのテーマが割り振られたかとかどんな著作があるとかの情報もあってもよかったのではないか。
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