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ダーウィンの覗き穴 性的器官はいかに進化したか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2016/01/23 |
JAN | 9784152095961 |
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ダーウィンの覗き穴
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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
2016年発行の本なので、古いといえば古い。多分、この本が発行された後にも新しい知見が出ていると思うけれども、それはそれとしてとても面白い。 本文が全体の77%で、残りは謝辞と訳者あとがき、そして参考文献という構成なので、途中で『あれ?もしかして終わっちゃう?』という若干の拍子抜...
2016年発行の本なので、古いといえば古い。多分、この本が発行された後にも新しい知見が出ていると思うけれども、それはそれとしてとても面白い。 本文が全体の77%で、残りは謝辞と訳者あとがき、そして参考文献という構成なので、途中で『あれ?もしかして終わっちゃう?』という若干の拍子抜け感はあった。 とはいえ内容は実に面白く多岐にわたっている。 以前読んだ『おちんちん学』よりも広く、また雄の交尾器だけでなく雌の交尾器についても書かれていて、雌雄の繁殖戦略の違いがわかりやすく伝わった。 性というテーマは、時に誤解を受け冷笑の対象になるのだけれど、人間の生き物としての本質的な好奇心の対象でもあるというのは事実で、知ることによってより良い生存を手に出来るだろうと思う。 とにもかくにも、雌雄の繁殖戦略の違いは興味深い。関連図書をまた読みたいと思った。
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面白いことは面白いんだが、大規模雪崩のように襲ってくる様々な生物とその生殖器と交配サンプルの多さに、途中からちょっとしんどくなってくる。網羅?って感じ。オランダの生殖器進化研究者。生殖器研究の歴史、現在の研究最前線、古生物から人間までのありとあらゆる生物の性行為について。先日、性...
面白いことは面白いんだが、大規模雪崩のように襲ってくる様々な生物とその生殖器と交配サンプルの多さに、途中からちょっとしんどくなってくる。網羅?って感じ。オランダの生殖器進化研究者。生殖器研究の歴史、現在の研究最前線、古生物から人間までのありとあらゆる生物の性行為について。先日、性淘汰というか、少し前にプラムの『美の進化』を読んだが(鳥類学的な性選択とかの話)、進化とか性選択というと、オスが美しくなってメスに選ばれようとするという説明はとても受け入れやすい。本書では、受け入れられた後にも(交配が行われた後にも)、そうは問屋が卸さない、というような例が多数引用されている。子孫を残すというのはビッグディールなんやと、つくづく感じさせられた。 邦題が変ではあるが(主観) いろんな意味で一読する価値のある本だと思う。
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最近、『○○なんてことするのは人間だけだ!』みたいなセリフを聞かなくなったのは、生物の多様性が人間の範疇を超えていることが知れ渡ってきたからだろうか。 ・オスのアゴとメスの腰の穴で交尾するコシボソダニ ・振動して音を鳴らすペニスを持つガガンボ ・メスの役割を押し付け合う雌雄同体...
最近、『○○なんてことするのは人間だけだ!』みたいなセリフを聞かなくなったのは、生物の多様性が人間の範疇を超えていることが知れ渡ってきたからだろうか。 ・オスのアゴとメスの腰の穴で交尾するコシボソダニ ・振動して音を鳴らすペニスを持つガガンボ ・メスの役割を押し付け合う雌雄同体のカタツムリ ・交接腕を付け根から切断し、自力でうねってメスの中に侵入するカイダコ ・ばね式の精包が爆発して皮膚から精子を侵入させるイカ ・同性の雄の死体を集団で死姦するマガモ ・交尾栓をつくる霊長類 マット・リドレーの『赤の女王』よりもカタログ的で例が豊富だが、論理と解説はその簡易版。 なぜそうなっているのかの探求よりも、刺激的な事例を集めることに心血が注がれている趣味本だが、 こちらを先に読んだほうが、後に仮説に対応する事例を思い浮かべられるので、理解の助けに出来るだろう。 生殖に失敗する個体は子孫を残せず、成功した性機構のみが時代に受け継がれる。 強いものでも環境に適応したものでもなく、生殖したものこそが存続するこの世界では、 これらの生殖システムのすべてが"正解"であることを本書から学べば、 人間が考える"多様性"が如何に矮小な範囲内であるかということを、思い知らされるだろう。
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