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夜の淵をひと廻り
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2016/01/01 |
JAN | 9784041035580 |
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夜の淵をひと廻り
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商品レビュー
4.1
18件のお客様レビュー
西東京の主要都市に挟まれたエアポケットのような街・山王寺。事件のトラウマでパトカー恐怖症となり、専ら自転車で巡回する交番警官・シド巡査。職質と居住調査が三度の飯より好きで、地域のことは全て知らずにおれない、「全住民のストーカー」シドが、その卓越した情報収集能力と鋭い洞察力で事件を...
西東京の主要都市に挟まれたエアポケットのような街・山王寺。事件のトラウマでパトカー恐怖症となり、専ら自転車で巡回する交番警官・シド巡査。職質と居住調査が三度の飯より好きで、地域のことは全て知らずにおれない、「全住民のストーカー」シドが、その卓越した情報収集能力と鋭い洞察力で事件を解決していく9つの連作短編。 冒頭の話でいきなり気の合う相棒が殉職するや、普通の警察小説なら死なないのに〜という人物さえ惜しげもなく殺される。殺され方も痛めつけられ具合もその描写に手加減はなく、超絶グロいんだけどどこか文学的。作品を覆う不穏な空気は藤田新策さんの装画がピッタリ。 何より登場人物の造形がいい。 主人公のシド(彼だけが漢字がわからない)巡査をはじめとし、同僚のアイザワ(相澤)巡査、本庁のクラマ(蔵間)警部補(のちに警視監)などみなキャラが立っていて魅力的。 街で起こる事件があまりにも多い、しかも大事件、それも無関係と思えたものまで連続殺人だったりと気を許せない。この作品、警察小説ともミステリともカテゴライズできない不思議な趣き。 シドと彼が追い続けた老紳士との哲学的とも言えるやりとりに、人の心の本質や悪の連鎖の奈落を覗き見る恐怖、しかしそれを断ち切るのも人の言葉や交わりということに安堵する。 こんなに気持ち悪くて、だけどゾクゾクする作品のラストがこんなにも爽やかなことにちょっと戸惑いながらも決して悪い気はしない読後でした。 面白かった〜
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来たー!あきらめずに真藤さんを追っかけて良かったです。これはいいよ。連続ドラマWOWOWでお願いします。主演は佐藤二朗さんあたりで。監督は小林義則さんでお願いしたい。
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真藤氏の作品を順不同で読んでこれで3作目。通底している部分は共通なものを感じるが、書き方のスタイルが毎回実験的に変わるし、勿論題材も相当違うので好悪がはっきりしてしまう。本作は嵌った。私は新警察小説として捉えて今野氏の「隠蔽捜査」以来の衝撃を受けた。短編として発表された各章に単行...
真藤氏の作品を順不同で読んでこれで3作目。通底している部分は共通なものを感じるが、書き方のスタイルが毎回実験的に変わるし、勿論題材も相当違うので好悪がはっきりしてしまう。本作は嵌った。私は新警察小説として捉えて今野氏の「隠蔽捜査」以来の衝撃を受けた。短編として発表された各章に単行本用の書き下ろしを加えた体裁だが違和感なくまとまっているし、何より偏執的交番勤務巡査のキャラクタが最高にクールで面白い。本作だけでシド巡査がいなくなるのはあまりにも寂しいと感じているのは私だけではあるまい。切に続編を期待するものです。
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