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少年の名はジルベール
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2016/01/01 |
| JAN | 9784093884358 |

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商品レビュー
3.9
69件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
竹宮惠子氏の作品との出会いは『地球へ…』で、ピンとくるものがなかった。なので、ジャンルを薄々と察していた『風と木の詩』に手が伸びることはなかった。 縁遠い作家のひとりである。知りたいと思っても知ってて当然という風潮があり、言葉が説明されることはなく、一部の作品はそれが原因でさらに縁遠くなったことを思い出す。24年組という言葉の意味は、本書でやっと理解できた。 本書は、栗本薫つながりで読んでみることにした。腐の女王がその道に踏み出すきっかけになった一冊であるというので。 そうしたことを理解しようと思うなら、こうして後日に語られた文章ではなく、作品を読まなくてはダメだと理解した。 本書に価値がないというのではない。知りたいと思うことは本書にはあまり書かれていなかったというだけのこと。紹介はなかったが、本文から察するに、どこかにまとまった文章があるのだろう。 1970年前後に活動を開始した漫画家の自伝ということで史料的価値は高いと感じる。 当時、少女漫画の編集者は男性ばかりであったことが指摘されていて、なるほどその頃少女漫画的と思わされていたものは作家ではなく出版社が生み出した概念だったかもしれないと思うようになった。当方、その頃の少女漫画概念が大好きというわけでは決してない。むしろ(ry ヨーロッパ旅行のくだりなどは、想像力でなんでもかけるという作家らにどう響くのか気になるところ。神は細部に宿る。知らなければかけないというのは、そういうことだ。緑色の髪の鬼娘とかではない。ライフルを肩でかついじゃったりするのがやばいということだ。
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自分が萩尾望都さんのファンであるのと、先に萩尾さんの「大泉の話」を読んでいたので、偏見や贔屓目や先入観もあって。和気藹々とした大泉サロンのエピソード、素直に受け止められない部分もあるけれど、竹宮さんは色々な意味でプロの漫画家なのだと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジルベール 本物を、この目で。 2019年に有隣堂伊勢佐木町本店(中二階みたいなとこ)で平積みにされていた文庫本を見つけて気になって本棚登録していたけど読むまでに6年もかかってしまった。 “ジルベール”は、『きのうなに食べた?』でしか知らないのだけど、装丁に惹かれて。 1970年代、大泉サロンに集った少女漫画家たちによる少女漫画の革命が、いまの漫画文化を創った。 あさま山荘事件や三島由紀夫事件などが出てきたとき、時代背景が知りたくなって調べながら読み進めた。ショッキングな事件は、そのときの文化にも影響を与えているだろう。 まだ生まれてなかった時代の事件について、いままでだったら全く気にならずに理解しようとも思わずに読み飛ばしていたけど、大人になったいま、その時代の解像度を上げるためにその背景まで少しでいいから知りたいと思うようになった。 一番好きだったのは、本物を見るためにヨーロッパに行くところ。 インターネットなどなく、翻訳された本も少ない時代。ヨーロッパの鉄道の時刻表とにらめっこしながら、格安でソ連からヨーロッパへ向かう。深夜特急みがあって、紀行文好きからしたらとてもそそられた。 情報なんて、なくていいんじゃないか。きっと、いや、絶対、自分の目でたしかめた方が価値があるという感動を文章から感じた。 そういう意味では情報過多の現代は豊かではないのかもしれない。“ないものねだり”、いや、“あるものねだり”? いまの時代からしたら、情報がない方が、SF(少し不思議)と思うくらいに想像がつかなくなってきている。 『モダンタイムス(伊坂幸太郎)』の検索に規制がかかる時代は、そう遠くない未来にやってくると、半ば本気で思ったりするこのごろ。 本当は、自分の目で見れる範囲、自分の手が届く範囲のものを大切にすることくらいがちょうどいい。 心の中にある「モヤモヤ」を、文章であれ、絵であれ、上手に形にできたとき、ようやく「伝わる」というのは、コミュニケーションの真理。 「モヤモヤ」が表現できないから互いに100%理解することができないんだ。それでいいのだけど、それでも「伝わる」って素敵だし、「伝わってきた」って感動し続けたいから、作品を観たり読んだりすることが好きなんだろうな。 竹宮惠子さん、萩尾望都さんの作品をぜひ読みたい。
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