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もっと知りたいPM2.5の科学
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もっと知りたいPM2.5の科学

畠山史郎(著者), 野口恒(著者)

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もっと知りたいPM2.5の科学

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日刊工業新聞社
発売年月日 2016/01/01
JAN 9784526075094

もっと知りたいPM2.5の科学

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2016/02/23

PM2.5の性質よりも、文章の書き方や構成、視点・主張のブレの方がが気になって仕方がなかった。  まず表が表として機能していない。全てではないが表にまとめる意味がないものが多くあった。例えば、粒子の性質の表では、項目を有機・無機と分けているのに、表を結合して有機・無機の区別なく箇...

PM2.5の性質よりも、文章の書き方や構成、視点・主張のブレの方がが気になって仕方がなかった。  まず表が表として機能していない。全てではないが表にまとめる意味がないものが多くあった。例えば、粒子の性質の表では、項目を有機・無機と分けているのに、表を結合して有機・無機の区別なく箇条書きにしている。また別の表では、化学的性質の項に化学的性質を表す、物理的性質の項も同様に物理的性質を表わす、とだけ書いてあったりする。どんな性質があるのか知りたいのに、それが書いていない。なお、本文にはちゃんと化学的性質(成分)や球形や針型などの形状とそれぞれの毒性などの特徴が書いてあり、この場合はそもそも表を用意する意味がなかった。  各項目も教科書的な切り分け方とQ&A形式が混在し、PM2.5の大きさの次は環境基準、そして四日市公害へと話が進むなど全体のストーリーが見えづらい。そもそも、最初に示すべきPM2.5に分類される微小粒子状物質にはどのような物があるのかがちゃんと示されていない。読み進めていけば、ディーゼル排気やスス以外にも火山灰、花粉、タバコの煙がそれに該当することが分かるが、最初で示されるのはディーゼル排気ぐらいで、いつの間にか種類が増えているのである。そして主張のブレも気になった。一番目立ったのは中国の扱いで、発生源の主要な原因になったかと思えば、火山、タバコ、排気ガスの方が直接浴びる可能性が高いから中国はそんなに悪くない、いや黄砂と一緒にPM2.5が飛来するから厄介な存在だ、と主張がコロコロと変わるのである。それぞれの部分だけで見れば間違いではなさそうであるが、全体で見ると何を言いたいのか分からなくなっていくる。そして、ここに書いてあることは正しいのか?と疑問も湧いてくる。  PM2.5という言葉が知られるようになってからある程度時間が経ったこともあり、発作的に危険を煽るような内容ではなく、これまでの研究成果や将来の展望などがまとまっていることを期待していたのだが、草稿をそのまま出版してしまったような感じの内容であり、どうやらハズレを引いてしまったようだ。

Posted by ブクログ

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