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ヤマユリワラシ 遠野供養絵異聞 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2016/01/01 |
| JAN | 9784150312169 |
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ヤマユリワラシ
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
あまり好みの方向性ではないオチではあるものの、予感させられていた救いがない結末をきれいに覆してくれた点は良かった。外川と桂香が徐々に心を開き、成長していく姿は読んでいてとても心地よい。題材としている外川仕候の供養絵額はネットでもいくつか見れたんだけど、確かに明治初期の素人絵画とは...
あまり好みの方向性ではないオチではあるものの、予感させられていた救いがない結末をきれいに覆してくれた点は良かった。外川と桂香が徐々に心を開き、成長していく姿は読んでいてとても心地よい。題材としている外川仕候の供養絵額はネットでもいくつか見れたんだけど、確かに明治初期の素人絵画とは思えない良さがあるなあ。最後の作品解説も面白かった。
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人物設定や細かいところにはちょっと気になるところがあるんですが、ストーリーには一気に引き込まれてしまいました。 こういう絵画があること自体知らなかったので、新しい知識も開眼させてもらった感じです。
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遠野市立博物館は2001年、「供養絵額」の大規模な展覧会を開催した。お寺に奉納されていた絵馬のようなものであるが、普通の絵ではない。全て、死者の絵であり、みんな幸せそうな表情で、ありとあらゆる幸せアイテムに囲まれている。遺族が、死んだ後の幸せを願って描かせた絵である。よって、現実...
遠野市立博物館は2001年、「供養絵額」の大規模な展覧会を開催した。お寺に奉納されていた絵馬のようなものであるが、普通の絵ではない。全て、死者の絵であり、みんな幸せそうな表情で、ありとあらゆる幸せアイテムに囲まれている。遺族が、死んだ後の幸せを願って描かせた絵である。よって、現実はその反対である場合が多かったろう。遠野が発祥の地らしく、現存401点の半分以上が遠野で確認されている。 本書は、その供養絵始まりの物語を、本場遠野を舞台に、若干空想的設定を混ぜながらも、弘化の三閉伊一揆(1847)や嘉永の三閉伊一揆(1853)の歴史的事実をも取り込んで描かれた小説である。実在の人物、外川仕候を主人公に据えながらも、座敷わらし伝説や、多賀神社の化け狐伝説を物語に取り込むことによって、結果的に苛烈な藩主のもとで重税に苦しんでいた盛岡藩の百姓たちに寄り添った話になった。 webで実際の供養絵を探したが、3-4枚しか見つからなかった。一度見たら忘れられない。普通の様式張った錦絵のようなものなのであるが、過剰なぐらいに物に囲まれて、色も鮮烈、その全てに戒名と没年、行歳、俗名が記されているのが特徴である。私はこの供養絵を見て、小説を読んでみたいと思った。誰にも師事していないアマチュア画家が、やむに止まれない理由で描き始めたのだという事を確信した。本書は文庫書き下ろしではあるが、県立図書館には置いていなくて、県北の真庭市立落合図書館という謂わば辺鄙な所にある図書館から転送してもらった本である。何故、そこの住民か司書か知らないが、おそらく県で唯一この本を注文したのか?私はそこにも〈物語〉があるような気がするのである。
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