高校生のための現代思想ベーシック ちくま評論入門 改訂版

岩間輝生(編者), 太田瑞穂(編者), 坂口浩一(編者), 関口隆一(編者)

• 内容紹介: //付属品～別冊解答編付
• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2015/11/12
• JAN: 9784480917294

商品レビュー

2022/03/02

23:40読了。永井均、丸山圭三郎、丸山眞男、坂口安吾辺りが好み。なんとも言えない出来のもの半分、読んでいて面白いもの半分といったところ。「文学のふるさと」は改めて精読したい。

2022/01/04

年始に読む本として面白く最適でした。渋い表紙に見合わず若い論客が多数登場するのも良い。現代社会の評論を短い文章の引用で多角的視点から眺めることができます。読書ガイドにおすすめの本もつい続けて読みたくなり、読みたい本リストに大量に登録してしまいました。上野千鶴子先生のケア論は中でも光った。
一方で、年配者の評論には首を傾げたくなる表現もあって、どうしても批判的な視点になります。特に「最近の若い人は...」という文言を繰り返す評論家には、それ、今の年寄りにもそっくり当てはまりますけど！と言いたくなった。日常で評論家ぶるとき、自分もこのような醜態を晒さないように気をつけたい。

2017/07/29

現代の思想家・各分野の学者らの著書から、様々なテーマに関する評論を抜粋・編集したアンソロジー。
テーマは、①＜私＞のなかの＜世界＞、②芸術表現の冒険、③科学というスタイル、④変わる都市・変わる人間、➄言葉、この人間的なもの、⑥＜世界＞のなかの＜私＞、➆国家権力と人間、⑧伝統と創造力、➈＜問い＞としての現代の9つ。
取り上げられた著者は、丸山眞男、坂口安吾、加藤周一、武満徹、大澤真幸、苅谷剛彦、永井均、福岡伸一、村上陽一郎、中沢新一、丸山圭三郎、内田樹、鷲田清一、上野千鶴子ら27人。
高校生の受験参考書として作られたものだが、第一線の知性の思考のエッセンスを知るために、大人が読む価値も非常に大きい。本書の評論をきっかけに、各評論の出典や、各著者の他の著作へ、読書の幅を広げていくのにも役立つと思う。（各章の最後には、読書案内として、関連する書籍も紹介されている）