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世界システム論講義 ヨーロッパと近代世界 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2015/12/01 |
| JAN | 9784480097187 |
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世界システム論講義
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世界システム論講義
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商品レビュー
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タイトル通り、ウォーラーステインによって主張された「世界システム論」についての概説書である。 随分前に書棚に収めていたが、先日、的場昭弘氏の『資本主義全史』を読んで、もしやと思って本書を手に取った。 直感は当たっていた。 「世界システム論」とは、西洋資本主義体制による国際的分業制...
タイトル通り、ウォーラーステインによって主張された「世界システム論」についての概説書である。 随分前に書棚に収めていたが、先日、的場昭弘氏の『資本主義全史』を読んで、もしやと思って本書を手に取った。 直感は当たっていた。 「世界システム論」とは、西洋資本主義体制による国際的分業制のことを指していたのである。 世界システム論の目的は、各国史の積み上げを世界史とする旧来の史観を脱し、資本主義による国際的分業体制という観点を軸に近代以降の歴史を論じていくこと。つまり、一国史からの脱却だ。 この観点に基づくと、欧米各国が「進んで」いて、アフリカ等の諸国が「遅れている」という、それぞれの国が辿るべき進歩のルートを順番に辿っているのではなく、国際分業体制の中で欧米が「中心」となってしまったがゆえに、アジアやアフリカ等の地域が「周辺」となって同時代を進行してきた。ということになる。 なので、世界システム論に基づいて世界史を読み直そうとすると、どうしても資本主義が発生した西洋史を中心とした描写になる。 本書も大航海時代に始まるヨーロッパ近代の歴史の変転を、世界システム論の解釈を差しはさみながら進んでいく。 読み終わって、すぐに「世界システム論」はいつ頃提唱された議論だったかを確認した。 もう30年も前である。 今や世界史の潮流は「グローバルヒストリー」に移っているし、そのグローバルヒストリーですら例えばアジア史家からは西洋中心史観の誹りを免れず、今も様々な専門を背景に持った歴史家たちが「本当の意味での世界史」を追い求めているのが現状だろう。 そんな現状から何周かの周回遅れで本書を手に取ったわけだ。あまりに長いこと本棚の肥やしにしすぎたかな。 でも、著者自身がそれらの批判に末尾で抗弁している通り、現在の世界はどうあっても西洋資本主義のシステムを前提に構築されているのである。ゆえに、その切り口での歴史を学ぶことに意味はあると思う。
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先進国と途上国はそれぞれ別のルートで「進歩」しているのではなく、「世界」全体で一つの機能を成しているという立場に立って新大陸発見から冷戦までを描き直す 植民地政策や帝国主義、大英帝国の興亡などを新たに捉え直すことが出来て楽しかった 「イギリスは、工業化されたが、インドはされなか...
先進国と途上国はそれぞれ別のルートで「進歩」しているのではなく、「世界」全体で一つの機能を成しているという立場に立って新大陸発見から冷戦までを描き直す 植民地政策や帝国主義、大英帝国の興亡などを新たに捉え直すことが出来て楽しかった 「イギリスは、工業化されたが、インドはされなかった」のではなく、「イギリスが工業化したために、その影響をうけたインドは、容易に工業化できなくなった」のである。
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ウォーラスタインの世界システム論をベースに15世紀以降の世界史、資本主義史を読み解いていく。 どこまでがウォーラスタインの議論で、どこからが著者の見解なのか、境目がわかりにくい気がするが、一般の読者を対象とした入門なので、そのあたりまで知りたければ、専門書か、ウォーラスタイン本...
ウォーラスタインの世界システム論をベースに15世紀以降の世界史、資本主義史を読み解いていく。 どこまでがウォーラスタインの議論で、どこからが著者の見解なのか、境目がわかりにくい気がするが、一般の読者を対象とした入門なので、そのあたりまで知りたければ、専門書か、ウォーラスタイン本人の本を読めばいいということかな? 世界システム論を最初に知ったときには、すごく面白いと思ったのだけど、あまりにもマクロなアプローチで各論、具体論に入ると、だんだん怪しげになっていくところがあって、興味は薄れていった。 が、個別テーマの本をある程度読んだ今となると、もう一度、このマクロ的な議論がとても大事なものに思えてくる。 冷戦が終わって、同時にかつての植民地における東西両陣営による取り込み競争も終わって、30年以上経っているわけで、今の時点でもう一度システム論の観点から見ることはとても大切な気がする。 というわけで、これまで何度も読みかけて挫折したウォーラスタインの近代世界システム論を読むときがついに来たのかな? この本は本当に大雑把な議論なのだが、全体観が俯瞰でき、準備運動はかなり進んだ気がする。
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