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プラグマディズム入門 ちくま新書1165
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プラグマディズム入門 ちくま新書1165

伊藤邦武(著者)

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プラグマディズム入門 ちくま新書1165

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2016/01/01
JAN 9784480068705

プラグマディズム入門

¥550

商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2025/10/16

ローティの『100分de名著』をきっかけに興味を持ち、読み始めた。 プラグマティズムは、絶対的な知識の存在を前提とせず、改訂可能性をもつ可謬的な知識から出発し、探究を通じて新たな知識を獲得していく立場だと理解した。その際の「客観性」への考え方には思想家ごとに幅があり、科学的な手続...

ローティの『100分de名著』をきっかけに興味を持ち、読み始めた。 プラグマティズムは、絶対的な知識の存在を前提とせず、改訂可能性をもつ可謬的な知識から出発し、探究を通じて新たな知識を獲得していく立場だと理解した。その際の「客観性」への考え方には思想家ごとに幅があり、科学的な手続きを通じて客観性を担保しようとする立場もあれば、真理や客観性そのものを措定せず、知識をコミュニティ内の合意として捉える立場もある。 特に「科学的手続きによる調停」という考え方には、ビジネスにおける意思決定のプロセスとの共通点を感じた。パースが述べるように、科学的探究は複数の異なる推論を行き来しながら、より確からしいものを模索する営みである。しかし現実のビジネスでは、こうした調停がうまく機能せず、無難な結論に落ち着くか、破綻するか、最終的に誰か一人が決断するという形に収束してしまうことが多い。その結果、状況としてはローティ的な相対主義に近い(実際にはローティ自身は相対主義ではないのだが)印象を受け、どこか腑に落ちない感覚も残った。 一方で、哲学史の流れそのものは、まさにプラグマティズム的に、さまざまな推論や立場の往復を通じて「真理」を目指す試みとして見える。この二つの違いは、想定している時間のスケールにあるように思う。ビジネスが短期的な決着を求めるのに対し、哲学は長い時間をかけて探究を続ける。その意味でプラグマティズムは理想的で確からしいように思うが、実生活(=行動を伴う場面)においてどれほど有用なのかには、なお疑問が残る。 一般に哲学は、実生活から離れた抽象的な営みとして捉えられがちである。しかし、プラグマティズムではむしろ「有用性」という言葉が頻出し、現実との接続を積極的に志向している。だからこそ、哲学がここまで「実用」を語ることの意味について、あらためて考えさせられた。 多数のコミュニティが乱立する現代社会の中で、それぞれが内側に閉じこもらずに、異なる立場同士でどのように合意や連帯を築いていけるのか。 プラグマティズムを読んだはずなのに、むしろその問いがいっそう分からなくなった。

Posted by ブクログ

2023/03/30

プラグマティストの思想の変遷を辿れる。 ただプラグマティズムの本を読んだことない人は他の入門を当たった上で、戻ってくるのがいいかも。ちょいむず。

Posted by ブクログ

2023/03/11

プラグマティズムとは何かが、各時代の人物とともに分かりやすい書いてあった。 内容が濃いのでメモをとって頭を整理しながら読んだ。

Posted by ブクログ