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けだものと超けだもの 白水Uブックス
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けだものと超けだもの 白水Uブックス

サキ(著者), 和爾桃子(訳者)

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けだものと超けだもの 白水Uブックス

定価 ¥1,650

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2016/01/01
JAN 9784560072042

けだものと超けだもの

¥990

商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2021/12/01

軽妙な会話が流れるように繰り出されて、気がつけば「え?」といきなり違う光景が目の前に突然現れる、そんな奇術のような短編が詰まった一冊です。 重すぎず軽すぎず、主に貴族階級の人々の、ちょっとくすりとさせられる知的な企みに満ちていて面白く読めました。意地悪ではあるけれど邪悪ではない...

軽妙な会話が流れるように繰り出されて、気がつけば「え?」といきなり違う光景が目の前に突然現れる、そんな奇術のような短編が詰まった一冊です。 重すぎず軽すぎず、主に貴族階級の人々の、ちょっとくすりとさせられる知的な企みに満ちていて面白く読めました。意地悪ではあるけれど邪悪ではない、善人ではないけれど悪人ではない。そんな人々のちょっとした日常の隙間の一幕を覗くような楽しさがありました。 読んだきっかけは津村記久子さんの「サキの忘れ物」でした。サキって作家名なのか、と初めて知って調べて見て興味を持ったのです。「開いた窓」の一篇を読むだけでも、その「語り」と「騙り」の軽やかさと巧みさを十分味わえるのではないかと思います。

Posted by ブクログ

2019/12/12

弱肉強食が生物の世界の原則だが、言語によってそれを言い包められるのがヒトの偉大(ズルさ)。超けだものとは、ヒトのことか?それとも人に馴れて逆に人をあやつるペットか?『女人狼』で、雌狼に変身させられたハンプトン嬢は「砂糖はお医者様に止められているのに」と嘆いた。『休養にどうぞ』では...

弱肉強食が生物の世界の原則だが、言語によってそれを言い包められるのがヒトの偉大(ズルさ)。超けだものとは、ヒトのことか?それとも人に馴れて逆に人をあやつるペットか?『女人狼』で、雌狼に変身させられたハンプトン嬢は「砂糖はお医者様に止められているのに」と嘆いた。『休養にどうぞ』では国会議員候補が寝室に黒豚、軍鶏と一晩同居させられる。『迫真の演出』ではまたもや善良なユダヤ人が迫害される(前巻でも大司教秘書を装ったクローヴィスが“ユダヤ人皆殺し”が発令され銃を使わず実行されつつある、とだます話があった)…

Posted by ブクログ

2018/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

けだものbeastよりも、超けだものSuper-beast、要は人間、の方がよっぽど、コワイよね、っていう短編集

Posted by ブクログ