キキに出会った人びと 魔女の宅急便特別編 福音館創作童話

角野栄子(著者), 佐竹美保

• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 2016/01/25
• JAN: 9784834082364

商品レビュー

2025/10/28

何年か前に魔女宅を読破して、でも特別編は読み残して放置しておりました。
この度次女が魔女宅本編を完読、特別を読み始めたのでこれは良い機会！とばかりに読み終わった本を借りて読んでおるのです。

私の中で映画の魔女宅と本の魔女宅は設定のみ同じで別物だと認識しているのだけれども、おソノさんだけは戸田恵子さんの声のあのおソノさんなの。
元気で明るくてさっぱりとした面倒見のいいパン屋の女将さん。
そんなおソノさんの青春時代とグーチョキパン店を開くに至った経緯と、あの寡黙なご主人との馴れ初め♡
あんなに笑顔の素敵なおソノさんにも悲しい過去があったのね。
だからきっとあんなに魅力的で素敵な人なんだわ！
おソノさんに泣かされる日がくるなんて思ってもみなかったものね。
映画のエンドロールでおソノさん赤ちゃん産まれてご主人が抱っこしてるシーンがあるじゃない？
この本読んでからあのシーンを観たらもう号泣すること間違いなし！よね。（映画と本は別物って言ったじゃないかって？おソノさんだけは別腹なのよ）

他の短編も良かったんだけど、とにかくおソノさんの物語がとびきりによかった！

さーて、ホウキ持って掃除してくるか！

2025/02/19

キキの世界に登場する脇役の人々の話。
脇役なんて本当はいないのかもしれない。登場人物はそれぞれの世界を持っていて、たまたまキキを中心としたストーリーで、たまたまキキと触れ合ったのでキキ中心物語に登場しただけ。そうすると話はどんどん大きくなる。まだまだ楽しみが増えるなぁとワクワクしながら読んだ。
角野栄子の独特な表現力。すごいなぁ。夕方が走りだそうとしていました、だって。

2025/01/25

おソノさんの少女時代のお話が良かったなぁ。なくして、なくして、自分の中がカラッポになっちゃって・・・でもその次には何かをつかみ取る、何かがめぐってくる。
寄せては返す、波やチョコレートのイメージが重なって、しみじみと人生を思う読後感。