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日本呪縛の構図(上) この国の過去、現在、そして未来
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2015/12/19 |
JAN | 9784152095909 |
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日本呪縛の構図(上)
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
上巻は日本の歴史を概観。日本人にとって、外国人が書いた日本史の意味は、日本の出来事の世界的な評価や、日本的行動を外から観察することにあるのだろう。 ドイツ帝国下の経済学者フリードリッヒ・リストは、保護関税を導入し、国内産業を育成するための補助金を交付する国家的経済計画を進めたア...
上巻は日本の歴史を概観。日本人にとって、外国人が書いた日本史の意味は、日本の出来事の世界的な評価や、日本的行動を外から観察することにあるのだろう。 ドイツ帝国下の経済学者フリードリッヒ・リストは、保護関税を導入し、国内産業を育成するための補助金を交付する国家的経済計画を進めたアメリカを高く評価し、自著でドイツも同じような政策を採用すべきであると主張した。同書は日本語に翻訳され、明治のエリート層の間で広く読まれた。 明治政府が導入した義務教育は、農民に武士階級の美徳を混入させた。 20世紀まで生き残った明治の指導者たちが元老となって、枢密院などの機関で責任を問われることなく拒否権を行使するようになると、政治的無責任体制が生まれ、アジアの地上戦とアメリカへの開戦という行動に導いた。 満州は、官僚の管理下で計画経済の実地体験を積む試験場として利用された。日産、日立グループなどの新興財閥から派生した大企業は、満州にて官僚主導で成長した。
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面白い。まず、海外の視点で日本を見た書籍はどれも視点が新鮮で面白いが本書は日本への造詣が深く、かつ強烈に日本を愛しているために導入部分ではこちらが恥ずかしくなるほど熱烈な賞賛に埋められている。また基本的な歴史の流れを簡潔かつ権力の視点を中心として解説するために、一般的な日本人です...
面白い。まず、海外の視点で日本を見た書籍はどれも視点が新鮮で面白いが本書は日本への造詣が深く、かつ強烈に日本を愛しているために導入部分ではこちらが恥ずかしくなるほど熱烈な賞賛に埋められている。また基本的な歴史の流れを簡潔かつ権力の視点を中心として解説するために、一般的な日本人ですら新しく学べる部分が多い。 近代に入ってからの展開は下巻を読んでからレビューしたい。
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<目次> 第1部 呪縛の根源を探る 第1章 江戸時代以前の日本 第2章 日本近代国家の育成 第3章 明治維新から占領期まで 第4章 奇跡の時代 第5章 高度経済成長を支えた諸制度 第6章 成長の成果と弊害 <内容> 筑波大教授のアメリカ人が現代の日本(...
<目次> 第1部 呪縛の根源を探る 第1章 江戸時代以前の日本 第2章 日本近代国家の育成 第3章 明治維新から占領期まで 第4章 奇跡の時代 第5章 高度経済成長を支えた諸制度 第6章 成長の成果と弊害 <内容> 筑波大教授のアメリカ人が現代の日本(外国人から見ると世界のどこにも類似しない近代化を成功させた国らしい)を分析した本。この上巻ではその分析のベースとして近現代の日本の歴史を解きほぐしている。 日本人が書く歴史は、微に入り細に入りえぐっていく感じだが、外国人が描くと今までスポットがあてられなかった事柄や全く違う視点から指摘されるので、「へぇ」と感心することが多い。現代の政治家に対してはかなりシニカルな筆致で描かれているが、池田勇人や吉田茂は比較的高評価な気がする(石橋湛山も)。同時期に半藤一利さんの『昭和史(戦後編)』も併読していたので、その比較もできた。あとは前近代の記述が、現代史的な人物との比較が多くされているのも面白かった。原文は英語なので、翻訳された文に慣れるまで(長い注釈が文の中に続くなど)読書スピードが上がらなかったり、すんなりと頭に入ってこなかったりしたが、頑張れば慣れるし、とにかく違う視点を経験できたのはよかった。 逗子市立図書館
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