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親友
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▼電子立ち読みあります▼ http://shogakukan.tameshiyo.me/9784093522472 川端康成「幻の少女小説」60年ぶりに復刊。 新制中学1年生のクラスメートであるめぐみとかすみは、同い年で同じ誕生日。赤の他人なのに従姉妹と見間違えられるほど...
▼電子立ち読みあります▼ http://shogakukan.tameshiyo.me/9784093522472 川端康成「幻の少女小説」60年ぶりに復刊。 新制中学1年生のクラスメートであるめぐみとかすみは、同い年で同じ誕生日。赤の他人なのに従姉妹と見間違えられるほど似ていた二人は、自然と「親友」になっていく。 “鵠沼のおじさまの家”での夏休み、先輩女生徒・容子へのほのかな憧れ、バザーで起きた小さな事件……些細なことでの行き違いで、その都度こわれそうになる少女同士の友情。そして、やがて二人に別れの日が訪れる。 ノーベル文学賞受賞作家・川端康成が昭和29年「女学生の友」に連載した幻の最後の少女小説が今、鮮やかに蘇る。 また、戦前に川端が「セウガク一年生」に寄稿した貴重な作品「樅の木の話」も収録。 巻末には川端の娘婿・川端香男里(ロシア文学者)氏の解説文も併せて収録した貴重な一冊である。
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川端康成の少女小説。 このキーワードだとどうしても『乙女の港』を思い出すが(諸々の事情はさておき)、こちらは恐らく川端康成作品の中でもかなりマイナーな作品なのではないか。 少女同士の友情、家族の人間関係など、現在の感覚からするとやや重たいエピソードもあるが、通底するのはリリカルで...
川端康成の少女小説。 このキーワードだとどうしても『乙女の港』を思い出すが(諸々の事情はさておき)、こちらは恐らく川端康成作品の中でもかなりマイナーな作品なのではないか。 少女同士の友情、家族の人間関係など、現在の感覚からするとやや重たいエピソードもあるが、通底するのはリリカルでありながら何処かエロティックな関係性。子供向けに書かれていながら川端康成らしい小説であると思う。 尚、雑誌掲載時の挿絵(画・玉井徳太郎)と『樅の木の話』も収録。P+D BOOKSは澁澤龍彦と中上健次ぐらいしか注目していなかったのだが、本作のように本当に埋もれていた作品を発掘してくれるのなら、ペーパーバックではなくちゃんとした上製本で出して欲しい……が、そうなるとレーベルのコンセプトが根底から崩れてしまうのよねぇ。悩ましいわ〜。
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