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犬の心臓・運命の卵 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2015/11/01 |
| JAN | 9784102200063 |
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犬の心臓・運命の卵
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犬の心臓・運命の卵
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商品レビュー
3.6
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『犬の心臓』 1924年。野良犬のコロは、医師プレオブラジェンスキー教授とその助手ボルメンタール博士によって、人間の睾丸と下垂体を移植される。やがてコロは徐々に人間化し、言葉を話すようになり、共産主義思想に染まり、教授や博士のようなブルジョワ階級を嫌悪するようになる。そして「コロ...
『犬の心臓』 1924年。野良犬のコロは、医師プレオブラジェンスキー教授とその助手ボルメンタール博士によって、人間の睾丸と下垂体を移植される。やがてコロは徐々に人間化し、言葉を話すようになり、共産主義思想に染まり、教授や博士のようなブルジョワ階級を嫌悪するようになる。そして「コロフ氏」として市民権を得るのだった。 共産主義者となったコロフ氏は、自分こそがこの家、この国の主役だとばかりに傲慢になり、女性を騙して結婚しようとしたり、それを止められると医師たちを当局に密告しようとしたりする。そんな彼にうんざりした教授と博士は――。 語り口が少し不思議で、最初は犬の視点で物語が進み、やがて手術のあたりから三人称に切り替わる。作者ブルガーコフは、ロシア当局から「生かさず殺さず」のような監視を受けていたと言われており、この語りの不安定さは意図的な手法というよりも、発表の見通しも立たない中で、共産主義体制や粛清を風刺したいけれど、あまりに露骨にはできないという事情がにじみ出た“メモ”のような作品なのかもしれない。 『運命の卵』 1928年。動物学で両生類・爬虫類研究のペルシコフ教師は特別な赤い光線を発見した。卵細胞にこの光線を当てるとあっという間に孵化し、急成長する。だが大変狂暴で貪欲になる。 光線の噂は広まり、政府情報機関発行紙を名乗る記者もやってくる。 そのころロシアで鶏の疫病が流行した。政府は卵の売買、食べることを禁じるが人間にも被害が出てあっという間に国中に広まる。ついに国中の鶏が殺傷処分された。(『鶏ペスト」と書かれるけれど今で言えば鳥インフルエンザでしょうか) ペルシコフ教授のところに政府公文書を持ったロックという男(ロックは『運命」と発音が同じ)がやってくる。教授の光線機械を鶏復興のために使用するというのだ。教授は『まだ研究の途中だ。それに両生類・爬虫類で研究をしているのだから、鶏に使ったらどうなるかもわからない」というが、鶏ペストの混乱を「資本主義国家からの攻撃」と認定する国家とは何が何でも養鶏を復興させなければいけないのだった。 ロックは、音楽家から革命軍に加わり、今では国営農場長になっていた。つまり動物学には全く不案内。農場に光線機械を持ち帰り、外国から届いた卵を機械に掛ける。 だがその卵は、本来ならペルシコフ教授が発注した実験用大蛇(ボア)の卵だった。教授のものが農場に、農場にいくはずのものが教授のもとに届いたのだ。 卵から孵った大蛇たちは、にゅるにゅるして狂暴で光線の作用であっという間に繁殖して国中大パニックに! === この小説が書かれたのは1924年。ロシアでは1920年代から30年代にかけて設置されたトロイカ(行政や司法執行のため特別な権限を持つ委員会)が、スターリンの大粛清の後押しとまった。 時代背景がわかればもっと直接的に何を象徴しているか、何を皮肉っているのかわかるんだろうなあ。 研究だけで浮世離れした教授、研究結果だけが欲しくて熟練者は不要の国家、門外漢を役職につけて全く不案内な専門的なことをやらせる(そして失敗)、GPU(ゲーペーウー。国家政治保安部で秘密警察でKGBの前身)の監視、物はすべて国家の物なので取得物は委員会に提出するシステム、思わぬ役職に就いた者の時代遅れの服装、国家の肩書を持った者同士の探り合い。
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コロフの訴え、感情の強度が本を飛び出してきた。 ソ連時代の当時の様子を知ることができることも良かった。共同体や家の考えとか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犬の心臓の方は、これまで聞いたことない発想のお話でおもしろかった。人間の言葉を話し始めた、生意気な犬と手術をした医者のかけあいがおもしろい。 運命の卵も、発想がかなりユニークでおもしろくて怖い。どっちもいわゆるSFのジャンル。 ソ連政権に対する批判が隠れてるというが結構わかりやすいと思う。 どっちも当時のソ連の人たちの生活が垣間見られて面白い。
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