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ぼくが弟にしたこと
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 理論社 |
発売年月日 | 2015/11/01 |
JAN | 9784652201312 |
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ぼくが弟にしたこと
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
虐待連鎖の話。 原題は「蝶々の木」 蝶の好きな弟による(蝶の捕食者である)大蜘蛛が2階にいると怖がるエピソードが、最後まで読み原題を知った後でじわじわ効いてくる。 ラストの自由に飛び回る蝶々。 弟と一緒に完成させた蝶々のパズル。 蜘蛛の糸のように心を縛る虐待の呪縛から逃れることができた兄に重なる。 話がリアル過ぎて大人から子どもに進んで与えるのはためらうが、人生のうちの何処かで出会ってほしい本。 暴力と躾をセットにしてはいけない。 子どもが大人を変える事はできない。 親のせいで歪んでも、自分で自分を変えなければ前に進めない。 本質を直球で投げかけてくれる。
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- ネタバレ
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色々考えさせられる物語でした。 今、平和に暮らしている子でも、殴りたい衝動に駆られることはあるだろうし、境遇が似ていなくても何かしら心に響くものがありそうで、でもさほど長い物語ではないので、高学年でお勧めしたい一冊でした。 四つ年下の弟を力任せに殴ってしまった6年生の兄が主人公。物語は淡々と自分の気持ちを吐露して綴られていく。あんなに殴ってしまったことは後悔しているが、その時湧いてきた怒りにそうすることしかできなかったのだ。3年前に両親が離婚し、母と弟と3人で暮らしている。父からは幼い頃から殴られていて、何か失敗すると「お前はダメだ」と強く言われていた。父のせいで失敗する怯えた子どもになっていたようだが、もちろんその父は自分の正当性だけを信じている。 主人公は対面した時に、父に殴った事を謝ってもらおうと思って話をする。まだ怖い気持ちがある父に対し、決心してなぜ殴ったのか聞くが、父は1度や2度はあったが…。と、悪いなどとは思っていない。昭和には、時々いたタイプか? その怖さから逃れるために、弟は空想の力で本能的に逃れる行動や思考になっていたのだと思う。 トラウマから解放されるのは大人でも大変だが、小学校6年生で自分の内面と向き合い、弟や母の気持ちまで考える。それが無理なく描かれている忘れられない物語だった。
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タイトルからして「重いぞ、これは」と思いましたがやっぱり重かったです。 子供は親を選べないし、嫌だからと言って逃げ場もない。 父親が「ぼく」にしたことが、「ぼく」が弟にしたことに繋がって、でも、このお話ではそれがなんとか断ち切れてよかった。(明言されていませんでしたが、きっと父親...
タイトルからして「重いぞ、これは」と思いましたがやっぱり重かったです。 子供は親を選べないし、嫌だからと言って逃げ場もない。 父親が「ぼく」にしたことが、「ぼく」が弟にしたことに繋がって、でも、このお話ではそれがなんとか断ち切れてよかった。(明言されていませんでしたが、きっと父親は誰かからされたことを断ち切れなかったし、断ち切るのを手伝ってくれる人もいなかったのでしょう) しつけとか、教育とか、そういう正しいような言葉で覆えばまかり通ってしまう暴力(精神的な暴力も)って、いやだなあ。
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