フェノメノ(壱) 美鶴木夜石は怖がらない 星海社文庫

一肇(著者), 安倍吉俊

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2015/11/11
• JAN: 9784061389953

商品レビュー

2021/03/16

初めましての作家さん。
『異界ヶ淵』というオカルトサイトを巡り、開設者の
クリシュナさんと、そこに時々出没する噂の「夜石」と
主人公の俺ことHN：ナギ：山田凪人（ﾔﾏﾀﾞﾅｷﾞﾄ）の物語
怖がらせるだけでなく、理由付けがしっかりしてる
小野不由美さんバリのホラーが読みたかったのですよ。

『異界ヶ淵』というオカルトサイトは、
霊と人との棲み分けを進める為に設立したサイトで
サイトトップに書かれているのが↓
「人にしたら迷惑なことは、霊にとっても迷惑です」

こういう霊に対する姿勢が好きです。
しっかりした考え方と敬意には好感が持てます。
そして一人称の語り。
これは体験してるように感じるので怖さ倍増です。
「願いの叶う家」「自己責任系」「襖の向こう」

2021/01/07

世の中よ、もっと一肇を評価してくれ！
フエノメノシリーズ以外も大好きです。
この作家の本がもっと世に出てきてほしいと願うばかりです…

2020/02/18

ホラー小説、だけではなく、
一応、ジュブナイルも入ってるし、
青春、というか、ボーイズアンドガール、
みたいな要素も入っている。
うん、ホラー小説でいいと思う。
超常現象っぽいことが起こっているようで、
その実、事態を解明すれば、
それは人間という生き物のバグが原因の事件。
と思いきや実は超常現象っぽい側面もある。
どっちだよ。
両方だよ。