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カールの降誕祭
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カールの降誕祭

フェルディナント・フォン・シーラッハ(著者), 酒寄進一(訳者), タダジュン

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カールの降誕祭

定価 ¥1,650

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2015/11/01
JAN 9784488010508

カールの降誕祭

¥770

商品レビュー

3.8

23件のお客様レビュー

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2023/03/28

罪とは何か。これがシーラッハ文学の中心テーマだ。 …「罪」という漢字を分解すると「目に非ず」と読める。「現実」を把握するのに「百聞は一見にしかず」というが、こと「罪」に関してはこれが通用しない。なぜなら「罪」に見入る者は心の闇を覗くことになるからだ。 ー訳者あとがきより ブラッ...

罪とは何か。これがシーラッハ文学の中心テーマだ。 …「罪」という漢字を分解すると「目に非ず」と読める。「現実」を把握するのに「百聞は一見にしかず」というが、こと「罪」に関してはこれが通用しない。なぜなら「罪」に見入る者は心の闇を覗くことになるからだ。 ー訳者あとがきより ブラック・クリスマス、タダジュンさんのおどろおどろしいながらも目が離せない絵に惹かれて読んだ。 たった三遍が載った100ページにも満たないお話。 けれど読みやすい比較的短い文章で綴られた罪に満ちた三つの物語は、その主人公たちの末路はどれもじわじわと衝撃的で、けれど、ああ、これは私たちの物語だ。と思わされた。 主人公たちはカオスに魅入られて、罪を犯してしまう。淡々と描かれる文章に、タダジュンさんの大胆でこちらが飲み込まれそうな黒の挿絵が、不思議なカオスと禍々しさを生み出していた。 そのカオスは、いつ我が身に降り注いでもおかしくない。そのことに戦慄し、その事実を淡々と印象的に描くこの物語たちにゾクゾクした。 どの話を特にピックアップするのは無理というか、三遍とも全て同じくらいゾクゾクするので、甲乙つけ難いのです。 シーラッハの書く物語を、網羅したい気持ちに駆られた作品。 そう思わせてくれるのに、作品そのものはもちろん、充実した訳者あとがきが何役もかってくれたので、ぜひこの本の全部を読んで欲しい。 目次 パン屋の主人 ザイボルド カールの降誕祭 訳者あとがき

Posted by ブクログ

2022/05/20

フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), タダ ジュン (イラスト), 酒寄 進一 (翻訳)

Posted by ブクログ

2020/12/20

実直な人間と思われていた人が、突如にして殺人犯となり、人生の終焉をむかえる悲劇が語られています。ベーカリ-ショップを経営する男が日本人女性に恋憧れる『パン屋の主人』、ベルリン裁判所の裁判官を務める生真面目な男『ザイボルト』、伯爵家御曹司の狂気を描いた表題作『カールの降臨祭』、いず...

実直な人間と思われていた人が、突如にして殺人犯となり、人生の終焉をむかえる悲劇が語られています。ベーカリ-ショップを経営する男が日本人女性に恋憧れる『パン屋の主人』、ベルリン裁判所の裁判官を務める生真面目な男『ザイボルト』、伯爵家御曹司の狂気を描いた表題作『カールの降臨祭』、いずれの三篇も底知れぬ恐怖感に縛られます。

Posted by ブクログ

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