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同志社大学神学部 私はいかに学び、考え、議論したか 光文社新書779
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2015/10/15 |
JAN | 9784334038823 |
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同志社大学神学部 私はいかに学び、考え、議論したか
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作家、佐藤優氏が『自ら拠って立つ』所となったプロテスタント神学。そこに魅了された同志社大学の神学部ヘ在籍した6年間を綴った思想的自叙伝です。なぜか最近佐藤氏の自叙伝は、西村賢太氏を連想してしまいます。 佐藤優氏の作品を追い続けていると、『国家の罠』にいたるまでの道しるべの...
作家、佐藤優氏が『自ら拠って立つ』所となったプロテスタント神学。そこに魅了された同志社大学の神学部ヘ在籍した6年間を綴った思想的自叙伝です。なぜか最近佐藤氏の自叙伝は、西村賢太氏を連想してしまいます。 佐藤優氏の作品を追い続けていると、『国家の罠』にいたるまでの道しるべのような気がするのは僕だけでしょうか? ここでは佐藤氏の拠って立つ術であろうキリスト教神学、具体的にはプロテスタント神学の中の『組織神学』彼曰く、「キリスト教が他の宗教と比べて以下に優れているかを相手に説得する神学」というものを大学、大学院時代の6年間に渡って学んでいたことや、すでに東京では下火になっていた学生運動が京都では生き残っていて、彼と『国家の罠』で佐藤氏を支援する会を立ち上げた友人たちが大学側を相手にかなり派手に立ち回っていたことが綴られており、佐藤氏の思想的な自叙伝であるとともに、教授たちのゼミや、同じく神学を志した友人たちとの間で交わされる膨大なまでの神学についての議論や、 「自分はいかに生きるか?」 「将来の自分はどうありたいのか?」 という議論も非常に内容が濃く、僕は神学的な知識はまったく持ち合わせていないので、ここで展開されているカール・バルトやヨセフ・ルクル・フロマートカ。 さらにはシュライエルマッハーなどの神学者および彼らの学説は「ふーと、そういうものなんだなぁ」虚心坦懐に聞きつつ、彼が生涯のテーマと決めた『受肉論』とフロマートカのいっていた言葉のうち 『フィールドはこの世界である』 というものが幾度となく繰り返されており、この言葉が佐藤氏の『その後』運命付けたのではないかという気がしてなりません。 やがて、佐藤氏は外交官の専門職となってチェコスロバキア(当時)に留学しようと思い、外交官の試験を受けるようになります。ここにするされていることはこれから外交官試験を受ける人へのみちするべとなるとともに、彼の行っていた勉強法と、修士論文への取り組みが並行して語られているところも実に興味深かったです。 やがて、同志社大学の神学部でであった仲間たちもそれぞれの道を歩むのですが、佐藤氏と指導教授たちとの別れのシーンが本当に印象的で、彼らは教授である前に一人の牧師として彼らに接していたということがよく分かるお話が多く、学生時代にこういう恩師に出会えたということは本当に『幸いなるかな』であるとつくづく思いました。 僕はここまで『濃ゆい』学生生活を送ったことは正直、ありませんが、ここに書かれている彼らの『群像劇』には少なからず『共感』に近い感情を覚えるのです。 ※追記 本書は2015年10月15日、光文社より『同志社大学神学部 私はいかに学び、考え、議論したか (光文社新書)』として新書化されました。
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神学についての文章が多く、その知識を持っていない自分にとっては少し難しく感じたが、京都で当時どのような生活を送っていたか知ることができて面白かった。
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著者の自伝的作品で、同志社大学神学部時代の著者の思想と行動を記した本です。 学生運動の残り火がくすぶっていた同志社大学神学部に学ぶ若き日の著者は、キリスト教とマルクス主義のはざまで真摯な思索をかさねつつ、おなじくキリスト教を学ぶ仲間たちや、信仰を精神の核としながら大学という制度...
著者の自伝的作品で、同志社大学神学部時代の著者の思想と行動を記した本です。 学生運動の残り火がくすぶっていた同志社大学神学部に学ぶ若き日の著者は、キリスト教とマルクス主義のはざまで真摯な思索をかさねつつ、おなじくキリスト教を学ぶ仲間たちや、信仰を精神の核としながら大学という制度のなかに身を置く教員たちとかかわります。やがて著者は、チェコの神学者フロマートカの研究を志し、みずからも共産圏の内からフロマートカの思想と行動を把握したいと考えるようになり、そのために大学にのこって研究者としての道をあゆむのではなく、外交官の道に進むことをえらびます。 本書の「まえがきにかえて」で著者は、「今の日本の教育に不安を感じている人に、この本を是非読んでほしい。それは、同志社大学神学部が時流に逆行している教育機関だからだ」と述べています。神学という学問は、現実の世界で活用することのむずかしいと思われますが、著者はその神学を学ぶことによって、現実に対してかかわっていくさいの根本的な態度を涵養していったことが、本書のなかでえがかれています。さらに著者だけではなく、韓国の「民衆の神学」にコミットすることを志す著者の友人や、大学の置かれている困難な状況のなかでキリスト教の精神をどのようにして生かすことができるのかという問いに向きあう教員たちも、それぞれが著者とは異なる立場からではあるものの、やはり神学によって根本的な精神の強靭さを獲得していることがえがかれています。
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