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上山春平著作集(第2巻) 歴史の方法
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上山春平著作集(第2巻) 歴史の方法

上山春平(著者)

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上山春平著作集(第2巻) 歴史の方法

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法蔵館
発売年月日 1996/02/01
JAN 9784831835321

上山春平著作集(第2巻)

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2019/12/13

『歴史と価値』(1972年、岩波書店)のほか、論文5編を収録しています。 『歴史と価値』は論文集であり、テーマの統一性はあまり強く感じられません。この著作の最後に収められている論文「カントのカテゴリー体系」は、著者が若いころから強い関心をいだいてきたというカントのカテゴリー論に...

『歴史と価値』(1972年、岩波書店)のほか、論文5編を収録しています。 『歴史と価値』は論文集であり、テーマの統一性はあまり強く感じられません。この著作の最後に収められている論文「カントのカテゴリー体系」は、著者が若いころから強い関心をいだいてきたというカントのカテゴリー論についての考察です。著者は、『純粋理性批判』における「超越論的反省」の位置づけを明確にし、われわれの認識を感性と悟性の総合として解き明かそうとするカントの思想に「形相」と「質料」の対立軸を認めるとともに、内官と外官というもうひとつの対立軸があることを指摘しています。さらに、このような枠組みにもとづくカントのカテゴリー体系と、ヘーゲルの体系との比較がおこなわれています。 『歴史と価値』に収録されている論文のいくつかでは、何人かの思想家たちの歴史観が主題とされており、とくにルソー、マルクス、ウェーバーの議論について検討がなされています。また、本巻収録の論文「マルクス史観と生態史観」では、梅棹忠夫の「文明の生態史観」が当時の日本の思想界にあたえた影響にも触れつつ、マルクス主義の単系発展史観の硬直性を批判し、著者自身の文明史への展望がおこなわれています。 これらの論文に見られる著者の関心は、「比較史方法論序説」という比較的長い論文においても明瞭に示されています。そこで著者は、哲学において議論されてきた諸科学の分類を、たんなる学問論のうちに閉じ込めるのではなく、文明史ないし人類史の展開にそくして論じることを可能にするような視座を提出しており、著者の関心のありかたがうかがえる内容になっています。

Posted by ブクログ

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