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謎と恐怖の楽園で ミステリー批評55年
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謎と恐怖の楽園で ミステリー批評55年

権田萬治(著者)

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謎と恐怖の楽園で ミステリー批評55年

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2015/10/16
JAN 9784334978389

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2015/12/06

面白かった。日本の探偵小説・推理小説の草創期から現在までを知り尽くしている著者だけに、一言一言が腑に落ちる。特に印象に残ったのは、植草甚一の選択眼について述べた文章。ポワロー=ナルスジャックの「ミステリーは恐怖と謎を描くもの」という考え方に組する著者にとって、植草の掘り出してくる...

面白かった。日本の探偵小説・推理小説の草創期から現在までを知り尽くしている著者だけに、一言一言が腑に落ちる。特に印象に残ったのは、植草甚一の選択眼について述べた文章。ポワロー=ナルスジャックの「ミステリーは恐怖と謎を描くもの」という考え方に組する著者にとって、植草の掘り出してくる作品は、英米偏重の作品紹介に物足りなく感じていた渇を癒すものだったのだろう。 笠井潔との論争に触れた一文も興味深かった。いかにもポレミックな笠井のレトリックを充分承知していながら、その乱暴な論説をそのままよしとするわけにはいかない、という生真面目な著者の性格がよく出た文章である。 レイモンド・チャンドラーが好きか嫌いかは、ハード・ボイルド小説受容の分水嶺らしい。その時に過剰なロマンティシズムや感傷性を厭う読者にとっては我慢ならない存在として受けとめられるものが、ある人びとにとっては、他の作家では満足させられないものを与えてくれる作家に感じられるのであって、この好き嫌いが争点になっては、話は平行線をたどるしかない。 チャンドラーについて触れた文章は、村上春樹の新訳や、『黒い瞳のブロンド』の刊行によって、再びチャンドラーに日が当たることを素直に喜んでいるファン心理が窺え、ご同慶の至り、の感を得た。 日本の推理小説界にもしっかり目を向け、これという作家の代表作を紹介する文章には教えられることが多かった。あまり日本のミステリを読んでいない読者には最良のガイドかもしれない。

Posted by ブクログ

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