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ビッグヒストリー入門 科学の力で読み解く世界史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | WAVE出版 |
発売年月日 | 2015/10/09 |
JAN | 9784872907650 |
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ビッグヒストリー入門
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商品レビュー
3.2
10件のお客様レビュー
科学雑誌でたとえるとするならば、『サピエンス全史』は「日経サイエンス」、本書は「ニュートン」といった感じで、『サピエンス全史』を読んだことがあるならば、この本を読む必要はないと思いました。 しかも、いわゆる「歴史」に入るまでの部分(「考古学」の対象になる時期以前の部分)について...
科学雑誌でたとえるとするならば、『サピエンス全史』は「日経サイエンス」、本書は「ニュートン」といった感じで、『サピエンス全史』を読んだことがあるならば、この本を読む必要はないと思いました。 しかも、いわゆる「歴史」に入るまでの部分(「考古学」の対象になる時期以前の部分)についての記述は、正確さに欠ける部分も多く、読むのをやめた方がよいかも、と思うレベルでした。 あとがきに、「世界史を概観するための良書」あるいは「世界史の教師が生徒の理解を深めるために使用する参考書として優れている」といったことが書かれていましたが、個人的には、…。 ただ、この本を読んで、「高校で学ぶ科目で最も難しいのは世界史かも」と思いました。 系統立てて学ぶのが難しい世界史は、体系が整理された数学や物理などと比べると、全体像をつかみにくいのは間違いなく、高校時代、世界史に苦労した理由がわかった気がします。
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デヴィッド・クリスチャン(1946年~)は、英オックスフォード大学卒、豪マッコーリー大学(1975~2000年)、米カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(2001~08年)、豪マッコーリー大学(2009年~)で歴史を教える。 本書は、1989年より始めた講義「ビッグヒストリー」を...
デヴィッド・クリスチャン(1946年~)は、英オックスフォード大学卒、豪マッコーリー大学(1975~2000年)、米カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(2001~08年)、豪マッコーリー大学(2009年~)で歴史を教える。 本書は、1989年より始めた講義「ビッグヒストリー」を書籍化して2004年に出版された『Maps of Time:An Introduction to Big History』(日本語版『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか~宇宙開闢から138億年の「人間」史』)のエッセンシャル版として、2007年に出版された『This Fleeting World:A short History of Humanity』(直訳すると「泡沫の世界:人類の短い歴史」)の全訳である。 また、本プロジェクトは、クリスチャンの授業のDVDを見たビル・ゲイツが感激して1,000万ドルを提供し、これを学ぶプログラムを世界中に配信する支援をしたプロジェクトとしても有名である。 人類史全体を俯瞰した歴史書としては、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』(原書は1997年出版)とユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』(原書は2011年出版)が有名で、私はいずれも読んでいるが、それらと比べると、本書には「ビッグヒストリーを子供たちに教える」という目的に則して、以下のような特徴がある。 ◆ダイアモンドやノア・ハラリのような自説の提示はない。 ◆人類の歴史よりも前に存在する、宇宙の始まりから、地球上に生物が生まれ、類人猿が誕生するまでの歴史に触れている。(頁数は僅かだが) ◆ディスカッションのための「思考実験」や「ディベートのテーマ」、教師用の指導書として使える補遺などが付いている。 本文230頁で語るにはテーマが壮大過ぎ、説明の偏りや不足が気になるところもあるが、「ビッグヒストリー」という世界観・歴史観を身に付けるという意味では、一定の価値のある本、プロジェクトということはできるだろう。(私の購入したものは初版で、誤訳と思われる記述、明らかな誤植があるのは残念だが) 我々人類はこうした歴史を踏まえて、どこへ行こうとしているのだろうか。。。? 本書は、「近代革命が抱える根本的なパラドックスは、生物圏に対する人類の支配力がすさまじいばかりに増大する一方で、その支配力を公正で持続可能なやり方で活用できることを、いまだ示していないということかもしれない。人類は種としての驚くべき創造性をうまくコントロールしているのだろうか。人類が達成した偉業の数々が、束の間のものなのか、それとも永続的なものなのかがわかるまでには、まだ時間がかかりそうだ。」と結ばれているのだが、本原書が出版されて僅か十数年の今、それがわかるまでには、それほど長い時間はかからないのかもしれない。 (2022年2月了)
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最初の方に大きな誤植(誤訳)があっておどろいた。まあこういうごくごくざっくりした話も学生様には読んでほしい。
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