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隣のとろける未亡人 二見文庫
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隣のとろける未亡人 二見文庫

渡辺やよい(著者)

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隣のとろける未亡人 二見文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 二見書房
発売年月日 2015/09/01
JAN 9784576151489

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2015/10/04

様々な女性模様と主人公の成長

大学2年生の主人公がチェリーを卒業し、様々な女性遍歴を重ねつつ、紆余曲折あって社会人となるまでの小説として良く出来た印象である。タイトルやあらすじで自宅やお隣さんにフォーカスさせつつ主人公の通う大学から話が始まる意外性もあり、出会いと別れを経ていく成長物語のような一面も見られた。...

大学2年生の主人公がチェリーを卒業し、様々な女性遍歴を重ねつつ、紆余曲折あって社会人となるまでの小説として良く出来た印象である。タイトルやあらすじで自宅やお隣さんにフォーカスさせつつ主人公の通う大学から話が始まる意外性もあり、出会いと別れを経ていく成長物語のような一面も見られた。代わりに主人公の想い人となる未亡人との官能場面が最後まで訪れない流れになってしまうのは致し方ないところか。その意味ではタイトルに示されながらも未亡人は主人公と関わっていくヒロインの主要な1人に過ぎないと見た方が良さそう。他に近所の人妻が3人出てくるのに加えて大学側にも教授の助手として1人を配した5人ヒロインの大所帯だからである。 一見して人格者な教授が陰では助手を相手に「裏の顔」を見せたり、街の名士の妻が「亭主元気で留守がいい」を官能的にも実践しながら、いざ夫が亡くなると悄然としてしまったり、あるいは(元来は気の弱い)夫からのDVといった、1つのコミュニティの中でピリリと効いたエピソードが綴られながら寝取られ風味や年若の男にがっつく熟女を盛り込むのは女流作家の作品で時折見られる官能描写だが、ここに恰幅の良過ぎる、あるいはアバラが浮き出るほどのスレンダー過ぎる女性が出てくるのはなかなか新鮮ではあった。斬新だったとも言いたいところだが、これが果たして読み手の趣向と合致するかはまた別の問題である。 また、夫とは冷めた仲に陥っている人妻が主人公と刹那の快楽に溺れながらも理由があればキッパリ止められる潔さというか、普段から主人公とはよく顔を会わせるのに割り切った関係だからこそ可能と思われる(表面上かもしれないが)気まずさの無さみたいなところは男性作家では書けないヒロイン像とも感じたが、それ故に心が通じ合った未亡人もまた主人公の将来を案じ、自分の将来も見据えた現実的な判断を最後に下すところは男としてちょっと未練が残る結果にもなっていたようである。 ただ、別れがあれば出会い(再会)もあることを示唆する主人公の新たな門出によって最終的な読後感は良かったところで、欲を言えば官能描写がやや控えめな場合もある二見文庫作品とはいえもう一歩突っ込んだ淫猥さがほしい場面もあったように感じたのが惜しいところか。 余談だがラストで未亡人に喪服を着せる理由は盲点を突かれたナイスなアイデアだった。

DSK

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