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岬のマヨイガ 講談社・文学の扉
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/09/12 |
JAN | 9784062832359 |
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岬のマヨイガ
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商品レビュー
3.8
25件のお客様レビュー
大震災をきっかけに知り合った不思議なキワおばあちゃん、ユイママ(ゆりえさん)、ひより(萌花)は岬の突先の家で暮らすことになった/おばあちゃんは昔話を語ってくれる/何か恐ろしいものの封印が津波で解けたようだ/カッパと話し、お地蔵さんと話し、ホンマモンのマヨイガに行く/妖怪大戦争。 ...
大震災をきっかけに知り合った不思議なキワおばあちゃん、ユイママ(ゆりえさん)、ひより(萌花)は岬の突先の家で暮らすことになった/おばあちゃんは昔話を語ってくれる/何か恐ろしいものの封印が津波で解けたようだ/カッパと話し、お地蔵さんと話し、ホンマモンのマヨイガに行く/妖怪大戦争。 ■簡単な単語集 【アガメ】海ヘビの育てた鬼。 【海ヘビ】アガメを育てた海ヘビ。 【うん角/うんづの】気仙沼の一景嶋神社の狛犬。ひよりと友だちになった。相棒は「あ角/あづの」。 【カッパ】キワさんが招いた。猿ヶ石川、北上川、雫石川、豊沢川、馬淵川からきた。 【狐崎/きつねざき】舞台となる地。《人と不思議なものたちが仲睦まじく暮らしてきた証のような土地だ。》p.204。《お前は、ここの子だ。この土地の子になったんだ。おれたちが味方だ。怖がるんじゃない。》p.228 【子狐岬】キワとゆりえと萌花が暮らすことになった家が建つ岬。萌花が名づけた。 【小福】吉井さんが連れてきた縞猫。おばあちゃんが小福と名づけた。 【座敷童】神さま。 【三の窯】袖ヶ浦にある洞穴の一つ。潮が引いたら小舟で入ることができ真っ青でとてもきれいなんだとか。 【ふったち】長生きした動物が知恵をつけた妖怪を 【マヨイガ】マヨイガに会ったら何かを持って帰るものなんだそうだ。キワとゆりえと萌花が暮らすことになった家もマヨイガなんだとか? 【昔話】キワさんが語ってくれる昔話。マヨイガの話。狐の嫁の話。 【萌花/もえか】何らかの事情で、会ったこともない伯父の家に引き取られることになった小学五年生の少女。喜ばれているわけではないようだ。声を失っている。バレエを習っていた。キワさんが「ひより」と呼んだので山名ひよりになった。 【山名キワ】ハル光園に入ったおばあさん。ちょっとふしぎなところがある。 【由子】春光園の介護士。 【ゆりえ】佐野ゆりえ。夫のDVからかばってくれた姑が亡くなったので逃げ出してきた女性。キワさんが「結」と呼んだので山名結になった。 【吉井】ボランティアのおばさん。 【四の窯】干潮には入口が水面より上になる三つの洞穴とは別に入口が常に海面下にある四の窯があり、そこには何かが封じられていたようだ。その上にお社を建て蓋にしていたようだが、津波でやられ封印が解けたようだ。 【玲子】巻尾玲子。ひよりが仲良くなった同級生。キワさんが話してくれた狐の嫁の家の名前を継いでいる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
児童書なのだが、読み始めると登場人物の人物背景はかなりシビアな設定で、DV被害にあい逃げてきた女性、両親を亡くし声をなくし親戚に預けられる予定だった少女、そしてとどめは町を呑み込む巨大な津波。救いなのは遠野から来た山名キワさん。随所に遠野の民話を盛り込みながら、そして遠野をそのまま体現する不思議で頼れるお婆ちゃん。河童や狛犬、座敷童、ふったち、マヨイガ等が登場しファンタジー色をなしながらも悲しさと建設的な内容を両立させた物語。若干「52ヘルツのクジラたち」を思い出してしまった。
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柏葉幸子『岬のマヨイガ』講談社 読了。震災の日、岩手沿岸の町で偶然出会った三世代の女3人が擬似家族になる。遠野物語の世界観そのままに、人の思いを喰らう魔物に対峙するファンタジー児童文学。震災から十年を迎える節目の今年。見えない何かに怯える昨今、本作が舞台化される意義を考えてみたい...
柏葉幸子『岬のマヨイガ』講談社 読了。震災の日、岩手沿岸の町で偶然出会った三世代の女3人が擬似家族になる。遠野物語の世界観そのままに、人の思いを喰らう魔物に対峙するファンタジー児童文学。震災から十年を迎える節目の今年。見えない何かに怯える昨今、本作が舞台化される意義を考えてみたい。
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