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時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち 岩波科学ライブラリー242
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時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち 岩波科学ライブラリー242

中川毅(著者)

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時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち 岩波科学ライブラリー242

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2015/08/01
JAN 9784000296427

時を刻む湖

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商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2024/08/23

福井県三方五湖の水月湖湖底の堆積物は、年輪のように層を正しく築く(年稿)。 これをボーリングし、層に堆積した葉の化石の年代と、その化石の14C(自然界に存在する炭素の同位体としては唯一放射能をもっており、β線を出しながら、5730年という比較的短い半減期で崩壊して失われていく)を...

福井県三方五湖の水月湖湖底の堆積物は、年輪のように層を正しく築く(年稿)。 これをボーリングし、層に堆積した葉の化石の年代と、その化石の14C(自然界に存在する炭素の同位体としては唯一放射能をもっており、β線を出しながら、5730年という比較的短い半減期で崩壊して失われていく)を計測し、年代と整合させる。 このことによって、発掘される化石などの年代を精度よく推定していくという、いわゆる「ものさし」にするという。 言ってみれば簡単だが、水月湖でそれが出来ると見た着眼点と、大変な労力(費用も)が必要だったという苦労話が書かれてあり、敬意を表したい。 ちなみに、水月湖の年稿は、氷河期の寒い時代には1枚が約0.6mm、その後の暖かい時代には1.2.mmほどになる。これが厚さにして45m、時間にしておよそ7万年分もたまっている。これほどの長さの年縞が連続的に発達している場所は世界でも殆ど例がなく、そのため水月湖は奇跡の湖といわれる。 年稿のメカニズムは、本書に書いてあるが、興味深い。

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2024/01/16

14Cを用いた年代測定の精度を確保するためのキャリブレーションが必要で、そのために年輪、サンゴ、鍾乳石等があるが、決定的なものではない。 水月湖から採取した年稿を解析することではるかに精度を上げる、そのプロジェクト。 過去の失敗、改良、粛々と継続することによる成果… 読了60...

14Cを用いた年代測定の精度を確保するためのキャリブレーションが必要で、そのために年輪、サンゴ、鍾乳石等があるが、決定的なものではない。 水月湖から採取した年稿を解析することではるかに精度を上げる、そのプロジェクト。 過去の失敗、改良、粛々と継続することによる成果… 読了60分

Posted by ブクログ

2023/09/28

『#時を刻む湖-7万枚の地層に挑んだ科学者たち』 ほぼ日書評 Day713 Day712と同著者、同テーマでの1冊だが、少し前の刊行ということもあってか、未来に思いを馳せる哲学的な内容は少なく、理論検証や標準化の経緯に関する具体的な記述ボリュームが多く、それはそれで興味深い。...

『#時を刻む湖-7万枚の地層に挑んだ科学者たち』 ほぼ日書評 Day713 Day712と同著者、同テーマでの1冊だが、少し前の刊行ということもあってか、未来に思いを馳せる哲学的な内容は少なく、理論検証や標準化の経緯に関する具体的な記述ボリュームが多く、それはそれで興味深い。 化学研究というものが、いかに地道な作業に裏打ちされているかが、よく理解できる良書である。 https://amzn.to/456ErCr

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