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サイエンス思考 「知識」を「理解」に変える実践的方法論 ウェッジ選書54
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ウエッジ |
発売年月日 | 2015/08/20 |
JAN | 9784863101500 |
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サイエンス思考
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Vol.373 知識を理解に変える実践的な方法論。http://www.shirayu.com/letter/2016/000756.html
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サイエンスの考え方は、一般的な物事の問題解決にも応用することができると説き、「知識」を「理解」に変える方法論を紹介する。 サイエンスとは、森羅万象を相手に 「起=見つける」 「承=知る」 「転=創る」 「結=解る」、 そして次のための「起=蓄える&伝える」を筋立てていく事である。「起承転結」の後に再び「起」が来て、発展ループができ上がる。 サイエンスは「全体の構造や性質は、部分の相互作用が演出する」といういわゆる要素還元主義である。森羅万象から興味のある課題を「ひと切れ」見つけて考える。それが「起=見つける」である。 対象を「全体」「要素」「相互作用」からなる三位一体のシステムと考える。それに「環境」の影響を入れて理解し、製作する。あるいは「全体・要素両方の理解の最適化」に持っていくのが、一般的なサイエンス思考である。 全体を広げ過ぎると内容がぼやける、しかし、狭くするとバランスが崩れる。何よりも発展がない。狭い話題は、問題がシャープに絞れるから議論は楽だ。一方、広く考えるには異質の物事の軽重を問わなければならないから難しい。 ■サイエンス思考の根幹 サイエンスは、自然界のデータが取りやすいものから始まった学問。最初は星空を見る天文。それがだんだん複雑なものを相手にするようになり、今のような幅広い対象を考える学問として広がってきた。観察してデータを取って理解し説明をする、というサイエンスの体系は昔から変わっていない。理解すると同時に、先を見通す事もできる。サイエンスは、物事を考える時の強力で万能なツールである。「サイエンス思考の根幹」とは次の通りである。 ①対象をよく観察する ②正確で十分な情報(データ)を取り出す ③データ間の因果をつなぐ論理を見つける ④対象を理解し説明する最適の解決・解答(仮定・モデル)を出す ⑤高度に技術化された社会を、その仮定、モデルに基づいてスムーズに運転する ⑥将来を見通して予想、予言し、未来を開拓する 自然現象だけでなく、人間心理や社会現象のデータも取りやすくなった今、サイエンスの考え方は、経済や金融、人間社会一般にも通用するようになった。 ■学問の原点 「秩序の発見」が、すべての学問の原点にある。なぜなら、秩序の背後には何らかの力が働いており、それを支配している原理や法則が必ず隠れていて、それこそが学問が知りたいと目指す相手だからである。 「秩序」とは、物事の関係がもたらす条理と規則性である。物事には、科学的、社会的、歴史的、芸術的、文学的など様々な方向があり、その切り口には大中小の「要素」群があって、それらの関係(相互作用)に秩序がある。秩序を持った構造全体を「システム」と呼ぶ。森羅万象は、それ自体が究極のシステムであると同時に、大小様々なシステムの集合体である。 ■わからないことを怖れない 研究は、蛸壺に頭を突っ込んだようになると、考えが伸びないどころか縮んでしまう。新しいアイデアを出すにはお互いの「暗黙的な知」を引っ張り出して形ある「形式化された知」として共有する事が必要だ。そのために、自由闊達な会話と、それができる雰囲気醸成の溜まり場が不可欠になってくる。特に生命王国は暗黙知の宝庫だからである。 「天才は一を聞けば十を知る」と言われている。でも、何もない状態から九が生まれてくる訳ではない。今まで頭の中をふらついていて行き場のなかった九の暗黙知が、一を聞いた事で理解のきっかけを見つけ、その周りに集まってくる。そして、自分の新しい知識としてまとまってくる。だからこそ、わからない事を怖れてはいけない。できるだけたくさんの暗黙知を頭の中に入れておく事が大事である。
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