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はじめての文学講義 読む・書く・味わう 岩波ジュニア新書
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はじめての文学講義 読む・書く・味わう 岩波ジュニア新書

中村邦生(著者)

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はじめての文学講義 読む・書く・味わう 岩波ジュニア新書

定価 ¥902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2015/07/24
JAN 9784005008100

はじめての文学講義

¥220

商品レビュー

4

19件のお客様レビュー

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2024/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚫︎受け取ったメッセージ&感想 文学のよさや効用の捉え方、また小説をどう読むか?書くか?がわかりやすく書かれている。 ただただ読書を楽しんでいるだけでも十分だが、読み方を知ると、感動や著者のアイデア、表現技巧に感動や感心を深めることができる。文学をもっと自分に落とし込んだり、楽しむためのコツがいくつか見つかった。 また、優れた比喩の例や、いくつかの本が紹介されていて興味を持った。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 読むことを楽しむにはどんな方法があるの? 魅力的な文章を書くにはどうしたらいいんだろう? その両面から文学の面白さ、深さを構造的に探っていく。太宰治をはじめ多様な文学作品をテキストに読むコツ、書くコツ、味わうコツを独特の視点で指南する。渋谷教育学園渋谷中学・高校での「文学講義」をまとめた一冊。 ⚫︎印象に残った内容 ・小説を含め芸術は全て既成の考えや制度を挑発する ・思考の継続が想像力の礎となる ・物語はニ項式から始まる ・全ての本がニ項式の観点から見れば役に立つと言える ・恋愛小説が苦手なら、人と人との駆け引きであり、政治であると読む ・少し背伸びしたくらいの読書がちょうどいい ・小説のアイデアは普段の生活でのディテール探しから ・優れた比喩を書き留めるノート ・立ち上がってから歩き出す一連のことを書くのではなく、歩いている途中から、むしろ唐突な動きとして書き始める ・文学的リアリティは〈必然性〉+〈一回性〉

Posted by ブクログ

2023/08/20

「富士には、月見草がよく似合う」の一文に凝縮されるような、ダブル・ビジョンを探し出すのが物語の面白さ。 この内容は、スケザネさんの物語を楽しむカギの一つで出てきたことと同じかなと受け取った。

Posted by ブクログ

2023/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者が渋谷教育学園渋谷中学高等学校でおこなった講演をもとにまとめられた一冊。 前半では、太宰治の「富士山」と「月見草」(『富嶽百景』)からはじまり、ジャンニ・ロダーリ(『ファンタジーの文法』)や梶井基次郎(『檸檬』)などの例をあげ、一見すると関係のなさそうな二つのものが物語には必要だとし、ひいては文学は日常的な価値観、現実認識を変容させると説く。 後半では、小説を読むため、書くためのアドバイスが書かれている。 数時間で読める本だが、とくに前半の「ファンタジーの二項式」には目を開かされた。また、あらすじを追うno ではなく、表現そのものを味わうことの大切さも改めて思い出させられた。本書でかかれているように、「興味をひかかれる比喩に出会ったらノートに書き写す」のもよいかもしれない。

Posted by ブクログ