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襲名犯 第59回江戸川乱歩賞受賞作 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/08/14 |
JAN | 9784062931687 |
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襲名犯
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商品レビュー
3
11件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
作者自身が図書館員ということで、職務について知らなかったことを色々知ることができた。 図書館と事件のつながりもあるのだが、薄く感じてしまった。 なにかと全体的に薄い。 なにかによって導き出されるわけでもなく語られるのみの、原因となるシリアルキラーの過去なども、内容の悲惨さのわりにフワッとしている。 しかし、このフワッとが狙いなら、なかなかの作品だと思う。 意味深に見えるシリアルキラーにつけられた不条理な詩に登場する怪物の名前。 テレビの文化人が名付けたブージャムという名をシリアルキラー自身はなんであるかも知らなかった。 勝手にシリアルキラーを神格化する人々。 彼等は自分こそが1番の理解者だと思っている。 なんて現実感のなさだろう。 なのに、彼等は、そんなフワッとしたことに人生をかけている。 その情熱を違うことにかければ、立派な人に・・・なれるかどうかわかんないような人ばっかりだけど。 信奉者たちの勝手な思惑とは1mmも合致することなく、シリアルキラー当人が求めていたのは、普通の感情を教えてくれる人だった。 シリアルキラーからみれば輝く天使だが、一般的には育成環境のせいで少しだけ大人びた考え方の普通の少年だ。 その普通が、一番難しく得がたいのかも知れないが、だいたいの人はそうとは思わない。 そして、フワッとした設定でしかないとは思いもせず、非日常を求める。
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ブージャムが如何に美しい青年であったか、その容姿に想像を掻き立てられる。若い時、無精髭の時、きっと、どちらでも退廃的で胡乱な空気を漂わせていたのだと思う。ビジュアルを想像すると、このシリアルキラーに心酔した人の気持ちが少しだけわかるかもしれない。指が長くて血管が浮いている手でタバコを吸ってほしい。 肝心の中身は叙述トリック?にしては、早い段階で真犯人がわかりやすかったが、アレはわざとなのか?
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時間を掛け過ぎて読んだ自分が悪いのだが、叙述が叙述になってなくて、犯人が判明しても、「ま、そりゃそうだよね、その人しか該当しないよね。」となってしまった…。
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