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襲名犯 の商品レビュー

3.3

14件のお客様レビュー

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2025/12/31

第59回江戸川乱歩賞受賞作。  栄馬の図書館で働く南條仁。実は彼にはかつて信という兄がおり、栄馬で14年前に起こった連続猟奇殺人事件で命を落としていた。  すでに死刑でこの世にいないはずの怪物「ブージャム」が再び現代によみがえったかのように事件が起こり、模倣犯なのか、ブージャ...

第59回江戸川乱歩賞受賞作。  栄馬の図書館で働く南條仁。実は彼にはかつて信という兄がおり、栄馬で14年前に起こった連続猟奇殺人事件で命を落としていた。  すでに死刑でこの世にいないはずの怪物「ブージャム」が再び現代によみがえったかのように事件が起こり、模倣犯なのか、ブージャムを正式に襲名したものが犯人なのか、大人になった関係者たちが追っていく。主人公にとっては心えぐられる場面がたくさんあったり、一番そうであってほしくはない人間が…という結末もちょっと哀しい。

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2024/12/07

推理を楽しむというより、狂気を存分に楽しむエンタメ小説。読みやすいストーリーで、深く考えずに読める良作でした。

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2022/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者自身が図書館員ということで、職務について知らなかったことを色々知ることができた。 図書館と事件のつながりもあるのだが、薄く感じてしまった。 なにかと全体的に薄い。 なにかによって導き出されるわけでもなく語られるのみの、原因となるシリアルキラーの過去なども、内容の悲惨さのわりにフワッとしている。 しかし、このフワッとが狙いなら、なかなかの作品だと思う。 意味深に見えるシリアルキラーにつけられた不条理な詩に登場する怪物の名前。 テレビの文化人が名付けたブージャムという名をシリアルキラー自身はなんであるかも知らなかった。 勝手にシリアルキラーを神格化する人々。 彼等は自分こそが1番の理解者だと思っている。 なんて現実感のなさだろう。 なのに、彼等は、そんなフワッとしたことに人生をかけている。 その情熱を違うことにかければ、立派な人に・・・なれるかどうかわかんないような人ばっかりだけど。 信奉者たちの勝手な思惑とは1mmも合致することなく、シリアルキラー当人が求めていたのは、普通の感情を教えてくれる人だった。 シリアルキラーからみれば輝く天使だが、一般的には育成環境のせいで少しだけ大人びた考え方の普通の少年だ。 その普通が、一番難しく得がたいのかも知れないが、だいたいの人はそうとは思わない。 そして、フワッとした設定でしかないとは思いもせず、非日常を求める。

Posted byブクログ

2020/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブージャムが如何に美しい青年であったか、その容姿に想像を掻き立てられる。若い時、無精髭の時、きっと、どちらでも退廃的で胡乱な空気を漂わせていたのだと思う。ビジュアルを想像すると、このシリアルキラーに心酔した人の気持ちが少しだけわかるかもしれない。指が長くて血管が浮いている手でタバコを吸ってほしい。 肝心の中身は叙述トリック?にしては、早い段階で真犯人がわかりやすかったが、アレはわざとなのか?

Posted byブクログ

2020/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時間を掛け過ぎて読んだ自分が悪いのだが、叙述が叙述になってなくて、犯人が判明しても、「ま、そりゃそうだよね、その人しか該当しないよね。」となってしまった…。

Posted byブクログ

2019/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

襲名犯/武吉優輔:第59回大賞受賞。2013年。 連続猟奇殺人犯の回想と死刑から始まる。弁護士に勧められ。獄中で3回結婚したとか、今までの殺人とか。彼を崇拝する者もいる。ブージャムと呼ばれる。 図書館で働く男。双子だったが兄は養子に出され、前述の殺人犯の手にかかって殺される。またそれがきっかけで殺人犯は逮捕されている。養子先に養子に出された弟。兄の代わりを求められ、当然できず。 殺人犯も図書館員も闇をかかえ、思考が難しい。選評はあまり良くないのだけれど、第二のブージャムは誰なのか、わくわくしながら読み進めたよ。

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2018/12/08

ー 「あるべき形を取り出していただけなんだ」 「あるべき形?」 「上手く言えないんだ。ごめんな」 ー シリアルキラーものなのに、その周りの人々、その街に住む人々の気持ちを描こうとしていて、不思議なテイストに。 警察小説に寄せようとして、少し中途半端な感じになってしまったのが...

ー 「あるべき形を取り出していただけなんだ」 「あるべき形?」 「上手く言えないんだ。ごめんな」 ー シリアルキラーものなのに、その周りの人々、その街に住む人々の気持ちを描こうとしていて、不思議なテイストに。 警察小説に寄せようとして、少し中途半端な感じになってしまったのが残念だけど、伏線の回収もしっかりできていて面白かった。

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2018/10/08

一気に読みほした/ 「形」とはなんなのか、奇妙の謎が気になってぐいぐいと読み進めた/ しかし犯人の想像は容易だ/ わりと前半で疑いの情報を出したり、普通のミステリなら伏せられそうな情報を出したり工夫は見られる/ が、やはり容易に想像はついた/ 最後のあがきで目線を逸らすが、それで...

一気に読みほした/ 「形」とはなんなのか、奇妙の謎が気になってぐいぐいと読み進めた/ しかし犯人の想像は容易だ/ わりと前半で疑いの情報を出したり、普通のミステリなら伏せられそうな情報を出したり工夫は見られる/ が、やはり容易に想像はついた/ 最後のあがきで目線を逸らすが、それでも他にいないだろうと/ この手の根暗葛藤系主人公の系譜はもういいんじゃないだろうか/ 乱歩賞系ミステリはこればっか/ 主人公みんな鬱病/

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2017/07/23

 書き手の熱さ(圧)が物凄く伝わった小説であった。もっとさらっと書いてグッと物語りに引き付けてほしい。問題はストーリーが平凡であること、殺人の動機が「殺人鬼に憧れる」だけでは説明不足である。書き手の熱さは読み手を暑苦しくさせる場合もある。

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2017/03/13

「ブージャム」こと新田秀哉が何故カリスマ的存在にまでなったのか。 実際、派手な事件を起こした者がインターネット上などで祭り上げられることはある。 だがそれは一過性のものでしかない。 匿名性に守られた無責任な人間たちが、勝手に「神」などと呼び盛り上がるだけの現象でしかない。 物語の...

「ブージャム」こと新田秀哉が何故カリスマ的存在にまでなったのか。 実際、派手な事件を起こした者がインターネット上などで祭り上げられることはある。 だがそれは一過性のものでしかない。 匿名性に守られた無責任な人間たちが、勝手に「神」などと呼び盛り上がるだけの現象でしかない。 物語の中では「ブージャム」はリアル社会でも信奉者がいた設定になっている。 果たしてそんなことがあるのだろうか? ブームが去れば忘れ去られる…それが世間というものだと思うのだけれど。 犯人にとって新田が特別な存在だったのは理解できた。 精神的にまだ大人になりきれていない時期に出会った本物の「殺人者」。 彼にしかわからないルールに乗っ取り、彼は淡々と人を殺していたにすぎない。 けれど、犯人にはそれがとても魅力的に映ったのだろう。 だが、自分が第二の「ブージャム」となって再び惨劇を繰り返す動機としてはどうだろうか。 新田には新田なりのきちんとした動機があった。 欲しいものを手に入れるために殺人を繰り返すしか方法がなかったからだ。 犯人にも犯人にしかわからない動機がある。 けれど、それは所詮模倣でしかない。 何故なら、新田の動機には苦しいまでの「渇望」があった。 犯人が望んでいたものは何か? 新田に心酔しながら、実は心の憶測にある「憎しみ」に決着をつけようとしていたのでは?と思う。 出版にあたりある程度の改稿もしたとは思うのだけれど、粗が目立つ箇所がかなりあった。 乱歩賞受賞作というのは当たり外れが大きい。 デビュー作ということを考えれば仕方がないのかもしれないが。 帯に書かれている「時折ぎらきと光る」や「何かを伝えたいという思いが一番強かった作品」といった選考委員の声に表れている気がした。 時折…とか、思いが強かった…とか。 物語そのものを認めての賞ではないのだな、と感じた。 将来性を買っての受賞なのだろう。 今後の作品を楽しみに待つことにしよう。

Posted byブクログ