- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 新書
異端の人間学 幻冬舎新書
定価 ¥858
220円 定価より638円(74%)おトク
獲得ポイント2P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
2/4(火)~2/9(日)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2015/08/05 |
JAN | 9784344983885 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
2/4(火)~2/9(日)
- 書籍
- 新書
異端の人間学
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
異端の人間学
¥220
在庫あり
商品レビュー
3.6
17件のお客様レビュー
ウクライナ侵攻によりロシアの存在感が高まる中、ロシアという国、ロシア人のものの考え方を知ることが大切である。 前書きには、「人間とは何かというテーマに対して、ロシアを切り口にして人間について語り合った。人間力をつけるための究極の実用書として活用してほしい。」とある。 テレビ映...
ウクライナ侵攻によりロシアの存在感が高まる中、ロシアという国、ロシア人のものの考え方を知ることが大切である。 前書きには、「人間とは何かというテーマに対して、ロシアを切り口にして人間について語り合った。人間力をつけるための究極の実用書として活用してほしい。」とある。 テレビ映画「捕虜大隊・シュトラフバット」では、捕虜大隊は、下がったら撃ち殺される。諜報部隊のスメルシュは、狼藉を働いた囚人兵を打ち殺し、恐怖である。 ウクライナのクライは、辺境という意味。ロシアとウクライナでは、捉え方が違う。ウクライナ西部のガリツィア地方は、第二次世界大戦中はドイツについた。ロシアとは相入れない地域。ソ連時代はカナダに亡命し、現在はスボボタというネオナチ政党となっている。 スタロヴェールという、ロシア正教の分離派を理解しないと、ロシアは分からない。異端の人間学の、名前の由来か?
Posted by
ロシアという国を正確に理解できる人が世の中にどれほどいるだろうか。勿論私にとってもロシアはよくわからない国の一つだ。プーチン大統領の目つきや喋り方をニュース映像から見ていると、鋭く威圧的な雰囲気が漂ってくる一方で、帯を締めて柔道で技を決めたり、乗馬する姿などは少年の様な純粋さを感...
ロシアという国を正確に理解できる人が世の中にどれほどいるだろうか。勿論私にとってもロシアはよくわからない国の一つだ。プーチン大統領の目つきや喋り方をニュース映像から見ていると、鋭く威圧的な雰囲気が漂ってくる一方で、帯を締めて柔道で技を決めたり、乗馬する姿などは少年の様な純粋さを感じたりする。ウクライナへ侵攻して随分と日が経つが、大規模反転攻勢に出てから既に3ヶ月経過し、未だウクライナはロシアを追い出して領土奪還まで到達できていない。開戦当初経済封鎖などで早々に疲弊するだろうと思われたロシアも、ルーブルの急激な下げを一時的に受けただけで、現状でもまだまだ戦う力を失っていない。寧ろロシアに進出していた諸外国の拠点や製品を奪取できた分、中長期的に見ればロシアに益があった様にさえ見える。 ロシアの内情がどうなっているのか、真の姿が中々見えてこないのは、プーチンという人間自体が前述した様に。掴みどころがなく謎めいているせいだろうか。 本書は元外交官の佐藤優氏と「大河の一滴」で知られる作家の五木寛之氏との対談形式で、テーマは正に「ロシア」である。前者は外交官時代はロシア駐在官として、後者は著作に多くのロシア物を書いており、ロシア文学にも文化にも、社会にも人にも充分に触れてきた二人が、ロシア人の思考方法について考える。同国民が触れてきた文学や歴史文化、周辺諸国との関係性などから現代ロシア人がどの様に考えているか。 正にウクライナとの戦争中であり、その終結には独裁者プーチン大統領の意思・判断が重要な鍵を握る。現時点で70歳に満たない氏が当面ロシアおよび周辺国の行く末を決めるのは間違いない。本書でロシア人の文学的背景を学びつつ、日本国内でもどの様な人々がロシアについて語ってきたかを知る機会になるだろう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「佐藤、お前、よくも裏から手をまわしたな」とロシアの外交官やインテリジェンス・オフィサーに言わしめる佐藤氏と、ロシア人の本質を描いたという『さらばモスクワ愚連隊』『蒼ざめた馬を見よ』の著者五木氏の対談。 日本とロシアは隣国であるから専門家がもっといるべきだが希薄すぎる日ロ外交を嘆いている。 スメルシュという役職には驚いた。裁判なしに脱走兵やドイツ軍に寝返った兵士を処刑する権利を持ち、KGB国家保安委員会の前身NKVD内務人民委員部に所属した。 1965年五木氏が訪れたシベリア抑留兵士の日本人墓地は整然としてきれいに手入れされていたとのこと。今はどうなのだろうと思った。 1980年代のソ連のビザは挿入紙方式で、パスポート本体にスタンプ押さないのは、スパイ活動や革命運動をしているのでソビエトの渡航記録が残らないようにしていたらしい! 行列待ちのレストランで金色のボトルキープ券を見せたら通してもらったという佐藤氏の逸話や、ロシア人の飲み会の豪快さ、120㎏以上が太っているという基準が違うらしい。節酒令がでたときは、歯磨き粉、オーデコロン、靴クリームがなくなるらしく、エチルアルコール分を摂取する方法は気分が悪くなった。 ロシア人は識詩率、詩を朗誦する能力が高く、高校生までに七冊の読本を全文暗唱するらしい。 ロシア人とウクライナ人それぞれの「ウクライナ」の語感、ニュアンスの違い、「クライ」には辺境という意味があるとのこと。宗教と民族の二つの問題という視点で語られる。 異端の問題、文化、思想、政治、民族問題の底流として歴史を動かしているという認識。満州国は国籍がない、計画経済の実験場、ポストモダン国家だったという。 政治と文学の深い結びつき、『異邦人』を例にして、力づくで居場所を奪われた人たちの時代は続くということが結語となっている。
Posted by